「副業を始めたい。でも何からやればいいかわからない」
そう思っている方は少なくないでしょう。
物販? 投資? ブログ? いろんな選択肢がありますが、もし私がひとつアドバイスするとしたら、こう伝えたいです。
「まずは“仕入れのいらない”副業から始めてみては?」
仕入れがない=身軽さと自由度が圧倒的に違う仕入れのある副業は、どうしても初期投資とリスクがあります。
在庫を抱えると、仕入れコスト、保管コスト、配送コストがかかります。利益率が低くなる可能性もあります。
もちろんうまくいけばスケールします。が、「初めての副業」としてはハードルが高い面もあります。
その点、サービス業や情報発信系の副業は、仕入れがありません。
自分の経験やスキルを活かして、小さく始められるのが魅力です。
たとえば:
• カメラやスマホを使った撮影サービス
• SNS代行やライティング
• 教育コンテンツやハウツー動画
• カウンセリングやコーチング
こうした分野は、機材やPCさえあれば始められ、「自分の知識=商品」になるため、在庫も保管スペースも必要ありません。
事例:副業カメラマンから独立した一人の青年私が主宰している小さなコミュニティ「一心荘」で、印象的だった人がいます。カメラマンとして副業をスタートしたのです。
彼は元々、会社勤めをしながら週末だけ撮影の仕事を請け負っていました。
趣味からスタートしていたため機材はすでに揃っていました。知人づての依頼や地域のイベントなど、小さな仕事から少しずつ実績を積み重ねていきました。
最初のうちは単発の仕事が多く、生活費には届かない程度の収入でした。
半年、1年と経つうちに、「このまま会社員を続けるより、独立した方が自由かもしれない」と感じるようになり、ついには副業から本業への転身を果たしました。
自分の名前で仕事を受けるという新しい働き方彼のようなケースを見ると、「結局、スキルがないと無理なんじゃ?」と思う方もいるかもしれません。
でも実際には、最初からプロレベルである必要はないのです。
大切なのは、誰かにとって役立つ価値を、自分なりの形で提供していくこと。
“上手い”かどうかよりも、“伝わる”かどうか。
小さな成功体験を繰り返すうちに、自分のスキルと自信が積み上がっていきます。
そして、何よりも嬉しいのは、「自分の名前で仕事を受ける」感覚。
会社の看板ではなく、自分自身が信頼されて依頼を受ける──これは何にも代えがたい体験です。
副業は、単に「お金を稼ぐ手段」ではありません。
それ以上に、「自分がどんな価値を提供できるか」「どんな働き方が心地いいか」と向き合う機会になります。
もし、これから何かを始めようと思っているなら、まずは“仕入れのいらない”サービスや情報発信の分野から始めてみてはいかがでしょうか。
自分の経験やスキルを、小さく人の役に立つ形にしてみる。
それだけでも、きっと世界が少し広がるはずです。
(中島 優太/サイトM&A仲介業)