都内のITコンサルティング会社で働く53歳のAさん。3年前まで「起業なんてもう手遅れ」と諦めていました。
実は50代からの起業は「遅すぎる」どころか、人生で最も成功しやすいタイミングです。なぜなら、若い世代にはない5つの圧倒的な武器があるからです。
確かに体力では若者に劣りますが、起業で本当に必要なのは経験と覚悟。50年間の人生で培った知識と「もう失うものはない」という決断力です。
5つの強力な武器が50代起業を成功に導く1:豊富な人生経験30年の仕事で身につけた知識とスキルは、お金では買えない財産。営業、管理職、プロジェクト管理など、どんな経験も起業に活かせます。
2:迷わない決断力残り時間が見えているからこそ、無駄な時間を使いません。若者のような「とりあえず」は不要です。
3:時間の自由多くの50代は子育てが一段落し、時間を自分のために使えます。
4:ライバルの少なさ同世代の多くは「定年後に」と先延ばし。今始めれば10年以上のアドバンテージを得られます。
ChatGPTやCanvaなどを駆使すれば1人でスタート可能。スタッフは不要です。
成功する50代起業家の2つの鉄則鉄則1:同世代をターゲットにする「若い人に教えたい」は確実に失敗します。お金を払って年上から説教を受けたい人は多くはいません。
鉄則2:好きなことより売れるものを選ぶ「好きなことを仕事に」は美しい言葉ですが現実は厳しいもの。売れる商品を提供し、感謝されることで「好き」になるのです。
絶対に避けるべき3つの罠罠1:楽して稼げる系の甘い罠「スマホ1台」「自宅で簡単」は全て虚偽の宣伝。本当に簡単なら、全員がお金持ちです。
罠2:「あなた限定」という特別感商法「特別にあなただけに教える秘密のビジネス」は詐欺の定番手口です。冷静に判断しましょう。
罠3:若者と同じ土俵で勝負する地獄動画編集やプログラミングなど、デジタルネイティブ世代と戦っても勝ち目はありません。
集客は人脈とSNSの2本柱で攻める起業して最も困るのが集客です。
次にSNS、特にYouTubeは必須。「SNSは若い人のもの」という思い込みは捨ててください。人脈が少ないならなおさらです。
失敗を避ける3つの注意点注意点1:最初からお金をかけすぎない店舗を借りる、設備投資、人を雇うなど大きな初期投資は危険です。
注意点2:資格の罠にはまらない必要な資格は事業をやりながらで十分です。
注意点3:完璧主義を捨てる準備に時間をかけすぎると、あっという間に定年です。
残された時間は思っているより短い人生100年時代といわれますが、体力と気力を考えると、のんびりしている余裕はありません。起業に必要なのは覚悟と行動力。50代のあなたには若者にはない武器がたくさんあります。「定年後に」と考えている人は、今始めない理由を考えてみてください。
(新井 一/起業コンサルタント)