4月7日、市川海老蔵(42)の『十三代目市川團十郎白猿襲名披露』が延期になったと松竹から発表された。
延期となるのは、5月から7月にかけて行われる予定だった歌舞伎座での襲名披露興行。
家族総出の襲名披露興行。海老蔵がかける思いの裏には、妻・麻央さん(享年34)との約束があったという。
「麻央さんは、最後まで勸玄くんのことを考えていました。『そばにいてあげられない』と言って、勸玄くんの行く末を本当に心配していました。だからこそ、海老蔵さんは『俺が子供たちを育て上げる』と誓ったのです。海老蔵さんは勸玄くんとの親子同時襲名を成功させるべく、奔走してきました。それは、『息子は立派にやっているよ』と天国の妻に見せてあげたかったのだと思います」(芸能関係者)
実際に海老蔵は麻央さん亡き後も、彼女と始めた植樹イベント「ABMORI」を続けてきた。だが、このイベントも延期が決定。HPでは《9月の開催で調整していますが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、現在未確定となっております》と発表されている。
「当初は6月に行われる予定でしたが、新型コロナの影響で開催が危ぶまれるように。
だが妻との約束を胸に秘めるいっぽう、梨園のトップである團十郎としての責任も果たさなければならない。海老蔵はそのはざまで揺れていた。
「海老蔵さんは、とても悩んでいました。しかしこれから歌舞伎を引っ張っていく立場になるためにも、『襲名公演によって、観客や関係者から感染者を出すことは許されない。だから延期すべきだ!』と強く話したそうです」(別の梨園関係者)
そうして延期が決定した襲名披露興行。今後の予定について、梨園関係者はこう語る。
「歌舞伎座での公演を9月に行い、その後の予定も全体的にスライドさせるという案が浮上しています。しかし今度こそ、失敗は許されません。そのためすべての予定を1年ずらし、来年5月開催にすべきとの声が大きくなっています。現実的には、この案で決まるのではないでしょうか。
「女性自身」2020年4月28日号 掲載