「本当にショックですよ。あまりにも恥ずかしい話で、彼にはガッカリしました。

叱りつけてやりたい思いで、胸がいっぱいです……」

苦渋に満ちた声で、そう語るのは、株式会社・寛斎スーパースタジオの社長を務める山本斎彦氏。斎彦氏は、ファッションデザイナー・山本寛斎さん(享年76)の実弟で、伊勢谷友介容疑者(44)の異母兄にあたる。

今年7月、寛斎さんの急性骨髄性白血病による逝去が公表された直後、伊勢谷容疑者は自身のインスタグラムに、こんな追悼コメントを掲載した。

《寛斎さんが病床で、最後に僕に聞いた事。「俺の生き方、どうだ?」僕は慌てて「凄いです。世界のファッションに早くから挑戦して、イベントの演出家として大きなショーを現実にしたことも。」と。寛斎さんは満足気に小さく頷いた。。。》

寛斎さんと伊勢谷は、32歳の年の差があったが、その絆は強かったという。伊勢谷はインスタグラムでこうもつづっている。

《僕が物心ついた頃には、寛斎さんはファッションの分野で世界を相手に正に『歌舞いて』いた。

そんな兄の存在は高校生の僕にとってメンターに変わった。》

多くの人々が感動した追悼コメントだったが、伊勢谷はこの1カ月半後の9月8日に大麻取締法違反の疑いで逮捕されてしまったのだ。

伊勢谷容疑者と17年にわたる交流があるファッション関係者A氏によれば、容疑者の言葉で非常に印象に残っているものがあるという。

「いつも自信にあふれているように見える男です。しかしときどきこんな言葉を漏らしていました。『俺は主役にはなれない男だから』と……」

兄・寛斎さんに憧れて、芸術の世界を志したという伊勢谷容疑者。もしかしたら彼は“世界で活躍する偉大な兄のようにはなれない”という劣等感を抱いていたのだろうか。

前出の異母兄・山本斎彦氏は、きょうだいたちの不幸についてこう語った。

「兄・寛斎が病いに倒れたのは、彼にはどうにもならない“運命”のためでした。しかし伊勢谷の場合はいわば自業自得です。自分でわざわざ不幸になる道を選んだのですから、愚かすぎます」

天国の寛斎さんも、見守ってきた弟の“自滅”を嘆いていることだろう。

「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載

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