いよいよ今年20歳を迎えられる愛子さま。ファッションの変遷を追うと、実は一貫して好まれているスタイルが。

生まれたときからご成長を見守ってきたファッションライターの味澤彩子さんに解説してもらいました。題して、「レディに成長されても変わらない4つの法則」――品格の秘密は王道コンサバです!

■清涼感あふれるブルー×ホワイト

【’02年】生まれて初めて伊豆のご静養へ
フランスの子ども服ブランド、タルティーヌ エ ショコラは、幼少期の愛用ブランドの1つ。

【’02年】須崎御用邸・三井浜で上皇ご夫妻・秋篠宮家と
浜遊びは、ファミリアのロンパース、サンダルの全身同系色スタイルで。

【’12年】東南アジアご訪問を終えられた天皇陛下をお出迎え
母娘でリンクしたヘアアレンジが印象的。ボレロのリボンはワンピースと同色にされ、初々しくも洗練された装いに。

【’16年】中学3年生の夏、初めて奈良・神武天皇陵へ
愛子さまの肌の透明感を際立たせる淡いブルー。フロントのツイード生地でほんのり華やかさを。

【’18年】当時16歳。初めて那須御用邸の敷地内で取材を
高校生になられてのワンピース。あしらわれたパールボタンから、フレッシュなだけではない、大人の品格が感じられる。

■華やかで愛らしい淡ピンク

【’04年】3歳のお誕生日
ジャケットとタイツのカラーリンクが愛らしい、赤坂御用地のお庭でのお姿。

【’07年】モンゴルからお帰りの陛下をお出迎え
丸襟、パフスリーブ、ワンピースが定番スタイルだった5歳ごろ。

ファミリアのワンピースで。

【’16年】ご一家で、昭和記念公園の桜をご覧に
ワンピースではなくセットアップで、ぐっと大人っぽくなられた印象。バッグまでも同系色でまとめられた王道のロイヤルファッション。

【’20年】19歳のお誕生日。愛犬・由莉と御所内をお散歩
ボウタイブラウス×ハイウエストパンツと、大学生らしいトレンドコーデ。この年の雅子さまのお誕生日写真も同じピンクベージュのブラウスをお召しで、母娘のリンクコーデが話題に。

■クラシカルなチェック柄

【’03年】那須塩原駅にて。1歳でお手振りもバッチリ
愛子さまには珍しい、ビタミンカラーのチェック柄。雅子さまの服とケンカしない配色選びはさすが。

【’09年】トルコへ発たれる陛下をお見送り
小学1年生。愛らしい丸襟から、きちんと感が増すシャープな襟元を選ばれることも増えてきたころ。

【’18年】平成最後の夏、ご一家で三井浜をご散策
ご一家でさりげなくカラーリンク。

統一感のあるコーディネートは、雅子さまの提案だとか。

【’20年】学習院大学へ、半年遅れの初登校
学生時代の雅子さまを彷彿とさせるようなプレッピーなジャケット。丈はコンパクトにすることでスタイルアップも。

■気品をプラスするハンドバッグ

【’04年】2歳の那須ご静養
モノトーンのパンツスタイルには、ガーリーなチェック柄バッグで子どもらしさをほんのり。

【’05年】3歳の那須旅行では、ちょっぴり人見知り
Tyのぬいぐるみは、持ち歩くほどのお気に入り。サマードレスはファミリア。

【’15年】中学2年生。那須塩原駅でお手振り
サマードレスにはカゴバッグを合わせるのが愛子さまの定番。お花のチャームがワンポイント。雅子さまのインナーとカラーリンク。

【’16年】美術展で、ルノワールの絵画をご覧に
お印・ゴヨウツツジが刺繍された格調高いバッグ。さりげなく持ちこなせるのは品格あってこそ。

【’19年】17歳の春休み。スキー旅行のため、長野県
美智子さまの精神を引き継ぐ真っ白なケープコート。バッグとともに小さいころから愛用され、成長とともにアップデートしてきたアイテム。

■味澤彩子さんが語る、愛子さまスタイルの品格

’01年、天皇ご夫妻の待望の第1子として誕生され、常に国民の注目を集めてこられた愛子さま。そのファッションからは、幼少期~大学生への過程で大人の装いになりながらも、皇族としてのブレない精神が感じられます。

たとえば、愛子さまが幼少期、よくお召しになっていた「ブルー×ホワイト」の清涼感あふれるルック。お気に入りのサロペットは、涼やかなワンピースに変化しましたが、そのお好みは今でも健在。御用邸での静養時にご一家でお召し物をブルー系で統一されていたのも印象的です。

また、華やかな場で選ばれるのは、決まってピンク。幼いころは、愛らしいワンピーススタイルが目立ちましたが、19歳のお誕生日写真では新鮮なパンツスタイルを披露してくださいました。

シンプルなルックが多い愛子さまですが、柄物ならクラス感のあるクラシックチェックを好まれる一面も。また、幼少期からご自身でバッグを持たれることもあった愛子さま。

おもちゃを入れていた愛らしいミニバッグは、いつしかトレンド感もある大学生らしいデザインや、フォーマルなものを持たれるように。

美智子さま、雅子さまというお手本から学びながら培われたセンスと品格。今年、成人皇族となられ、ご公務が始まれば今まで以上にそのお姿を拝見する機会が増えると思うと楽しみでなりません。(味澤彩子さん)

「女性自身」2021年5月11日・18日合併号 掲載

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