「新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、後頭部にひどい痛みを訴える人が急増しました。長引くマスク習慣が“マスク頭痛”を引き起こしているのです」
そう語るのは、これまで姿勢を改善させることで3万人以上の不調を解消してきた「宮前まちの整骨院」代表の小林篤史さん。
「悪い姿勢でのスマホの見すぎなどが理由で、本来は少しカーブしている頸椎(首の骨)がまっすぐになってしまう現代病『ストレートネック』が以前から増加傾向にありました。ストレートネックになると頭の重さが適切に分散されず、首への負担が大きくなります。こうして首や肩のこりが発生するのです。また、外出自粛による運動不足も筋肉の緊張を引き起こし、首に過度な負担を強います。それにより、肩こりや腰痛なども悪化してしまうのです」(小林さん・以下同)
そんな肩こりを解消する方法は実はとても簡単。
姿勢を正して、頭が首にしっかり乗っている本来のポジションに戻すことだという。
そこで小林さんに室内外問わずどこでも簡単に肩こりを解消できる「カエル体操」を教えてもらった。
■【1回10秒】「カエル体操」で肩こり解消
【カエル体操】
(1)背筋を伸ばして立ち、両手を真上に。腕は耳より後ろでピンと伸ばす。
(2)胸を張り、肩甲骨を寄せながら肘をおろす。(1)、(2)を10秒間繰り返す。
〈ポイント〉手のひらは正面を向けたまま、耳の後ろで腕を曲げ伸ばしするのが効果的。
「この体操は、頭を正しいポジションに戻して、首周辺の筋肉の緊張を解放するのが目的です。頭の正しい位置は、横から見たときに、耳と肩が一直線になっている状態。あごや肩が前に出ていないことも重要です」
深い呼吸を意識して、体をゆっくり動かすことがポイントだ。さらに、体操を終えたあとの正しい姿勢を保って生活する意識を持つと、より効果的。
朝昼晩に行うのが基本だが、待ち時間や、鏡で自分の姿を見たときなど、気づいたときにぜひやってほしいエクササイズだという。
1回10秒の「カエル体操」で頭を正しい位置に戻して肩こりを撃退しましょう!