“絵にかいたアイドル”ながら女優業も…小泉今日子の幅広い活躍 (2021年10月25日)

住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう！ わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、大好きだったアイドルの話。活躍する同世代の女性と一緒に、“&#8217;80年代”を振り返ってみましょう――。「松田聖子さんは女性からの人気が絶大で、中森明菜さんは不良っぽい雰囲気が共感を呼びました。そしてキョンキョンこと小泉今日子さんは&#8217;80年代、女性ばかりでなく、男子大学生からの圧倒的な支持があったことが特徴。かわいい顔、フリフリの衣装など、絵に描いたようなアイドル像は、いまなら男性がフィギュアにして飾りたくなるような要素が、満載だったのではないでしょうか」そう話すのは世代・トレンド評論家の牛窪恵さん（53）。小泉今日子は『スター誕生！』（&#8217;71～&#8217;83年・日本テレビ系）で石野真子の『彼が初恋』（&#8217;80年）を熱唱し合格。「中森明菜さん、堀ちえみさん、早見優さん、三田寛子さん、松本伊代さんなどがデビューした“花の&#8217;82年組”の1人。歌のうまさでは聖子さん、明菜さん、早見優さんが目立っており、キョンキョンは意外にも、デビュー曲『私の16才』、続く『素敵なラブリーボーイ』『ひとり街角』（ともに&#8217;82年）と3枚続けてヒットチャートのベスト10圏外でした」最初のヒット曲は、主役を務めたスペシャルドラマ『あんみつ姫』（&#8217;83～&#8217;84年・フジテレビ系）の主題歌『まっ赤な女の子』（&#8217;83年）。しかしそこから、キョンキョンの快進撃が始まる。「『艶姿ナミダ娘』（&#8217;83年）、『渚のはいから人魚』『ヤマトナデシコ七変化』（ともに&#8217;84年）、『なんてったってアイドル』（&#8217;85年）と、王道アイドル路線の曲でヒットを連発しました」同時期、女優としては大映ドラマ『少女に何が起ったか』（&#8217;85年・TBS系）が話題となった。大きな変化があらわれたのは、&#8217;86年からだという。「『夜明けのMEW』『木枯しに抱かれて』で、曲調も歌詞もぐっと大人っぽくなりました。続く『水のルージュ』（&#8217;87年）は、ポニーテールで本人も出演したカネボウの口紅のCMに起用され、&#8217;80年代で強く心に残っています」歌手、女優としての活動の幅が広がり、ついには月9ドラマ『愛しあってるかい！』（&#8217;89年・フジテレビ系）で、学園ラブコメドラマの教師役として人気を博す。「&#8217;90年代に入ってからも『パパとなっちゃん』（&#8217;91年・TBS系）で田村正和さんの娘役を好演。女優としてのキャリアを確かなものにしたことが、のちの朝ドラ『あまちゃん』（&#8217;13 年・NHK）などでの名演技につながっていきます」現在は舞台制作やプロデュースなど、独自の活動を続けている。

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