「誕生時、生後3カ月、半年など、ヒロイン安子の娘・るい役を演じる子役は総勢で10人います。赤ちゃんがいる現場では負担を軽減するため、基本的に撮影はリハーサルなしの一発勝負。
現在放送中の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK)でヒロインを務める上白石萌音(23)。撮影の空き時間に赤ちゃんを抱っこするなど、子供たちと触れ合う姿を定期的にインスタにあげている彼女だが、母親役を本格的に演じるのは今回が初めてだという。インタビューでこう語っている。
《しっかりとした母親役はずっとやってみたかったですし、本当に子役の子たちが愛おしくてかわいくてたまらなくて、うれしい出会いでした。お母さんになりたいってすごく思いました》(「マイナビニュース」12月4日)
いきなり“10児の母”となった現場だったが、彼女は見事に“肝っ玉”で乗り切ったと明かすのは前出のNHK関係者。
「現場では赤ちゃんが急に泣き出すこともあるのですが、そんなとき上白石さんは童謡を朗らかに歌ってあやしていましたね。小学生くらいの子とは一緒にクイズやゲームで遊んだりと、積極的にコミュニケーションをとって、子供たちに懐かれていました」 今回の母親役を演じるにあたり、上白石は実母に相談したという。
「役作りのため、妊娠当時の思い出を聞いたそうです。お母さまが『つらいことがあっても幸せだった』と話したとき、改めて母の強さを実感したようです。ピアノの講師をしているというお母さまからは、幼少期から『いつも心に音楽を!』と教えられて育ってきたそうです。空き時間はよく子供たちと歌を口ずさんでいました」(別のNHK関係者)
上白石が頼りにするのは実母だけではない。“鬼母”を演じるYOU(57)も現場では味方だ。
「YOUさんは安子に厳しくあたる役どころですが、私生活で息子さんを育てあげた経験を生かし、本番直前まで踊ったり子供たちを楽しませていました。以前から上白石さんをかわいがっていて、冗談交じりに『お嫁にこない?』と勧誘しているとも聞きました」(前出・NHK関係者)
上白石は今作の撮影前、台本以外に熟読した本があったという。
「母親の心情を理解するため育児本を何冊か読んだそうで、なかでも、故・さくらももこさんの妊娠&出産エッセイ『そういうふうにできている』に感銘したそうです。出産直後は赤ちゃんを“別人”と感じ愛着が湧かなかったというさくらさんが《でも、これから私はきっと否応なしにこの子を愛するようになるだろう。そういうふうにできている》とつづる一節に、母親の無償の愛を強く感じたようです」(制作関係者)
“3人の母”の教えを胸に、上白石の奮闘は続くーー。

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