《ミュージカル俳優たちの禁断の!?衝撃映像が見られるよ おかわり推奨です》
3月16日、こんな文章を発信したのは、人気ミュージカルコメディ番組『グリーン&ブラックス』(WOWOW)の公式Twitter。
福田雄一氏(53)が監督を務め、俳優の井上芳雄(42)がレギュラー出演している同番組。
この投稿には男性俳優同士がキスするシーンの写真などもアップされていた。そのためネットでは「同性同士のキスは“禁断の衝撃映像”なのか?」と疑問視する声が上がっている。
《同性愛を「禁断」扱いするのか、WOWOWは》
《自分がお金を払おうとしているコンテンツの公式でこういう表現があり、率直に言ってガッカリしました》
《この文脈(写真及び語彙選択)ですと同性愛者を嘲笑しているように読み取れます》
《何が禁断なんですか?分からないので説明してもらえませんか?》
以前に比べると、同性愛に対する認識は社会全体でアップデートされている。しかし近年でも、同性愛を“禁じられたもの”や“衝撃的なもの”としてメディアが扱った事例はある。
例えば’19年5月、『朝日新聞』の公式Twitterの発信が問題視されたことがあった。朝日新聞社が運営するブックサイト『好書好日』の、ボーイズラブの本を紹介するコーナーを宣伝するためのツイートだった。
文章は《禁断のボーイズラブ(BL)の世界…。のぞいてみたい、読んでみたいという人にオススメの1冊を紹介する「BLことはじめ」》というもの。「禁断の世界」「のぞいてみたい」という表現に非難が集まり、翌日、朝日新聞の公式Twitterが謝罪コメントを発表した。
かつて「禁断の」という表現が同性愛に結びつけて使われていた歴史もある。しかし、そのことに違和感を覚える人々が急激に増えているのだ。

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