「ジメジメした梅雨が間近に迫り、冷房を使う機会が増えていますが、気になるのは電気料金。原油価格の高騰のあおりを受けて昨年9月から徐々に値上がっています。
こう語るのは、家電ライターの藤山哲人さんだ。
たしかに毎月の電気料金引き落とし額を見ても、使い方に大きな違いがないのに、上がる一方。
「冬に次いで、夏は電気を使う季節。当たり前だと思っていた“家電の常識”が、じつは逆効果ということもありますので、いまのうちに正しい節電方法を知っておきましょう」
そこで、クイズ形式で正しい節電方法を勉強していこう。
■冷蔵庫
【Q1】冷蔵庫にはモノをどう入れるべき?
〈A〉冷蔵室はモノを半分まで、冷凍室はつめつめ
〈B〉冷蔵室はつめつめ、冷凍室はモノを半分まで
答え:A。冷蔵室は満杯より半分のほうが年間1180円安い。
「冷蔵室は、内部の通風口から冷たい風が流れて、全体を冷やします。つまり、ある程度の隙間が必要」(藤山さん・以下同)
『省エネ性能カタログ』(資源エネルギー庁)によると、満杯にした冷蔵庫に比べ、半分にした場合は年間1180円の節約になるとある。
「賞味期限の切れた調味料は捨てたり、常温保存できる未開封の瓶詰め商品は冷蔵室から出しましょう。逆に、冷凍室は、お互いが保冷し合うようにつめつめ気味に」
【Q2】カレンダーやレシピなどの紙を貼るなら、冷蔵庫のどこに貼るべき?
〈A〉側面
〈B〉正面ドア
答え:〈B〉。壁と適切な距離を作ると年間1220円お得。
「多くの冷蔵庫は、側面と天井から放熱する構造なので、レシピやゴミの日などのプリント類を貼るなら、正面ドア側が正解です」
『省エネ性能カタログ』では、壁から適切な距離で設置することで、年間1220円の節約になると報告されている。
「壁と冷蔵庫の隙間はほこりがたまりやすいので、こまめに掃除をすること。直射日光が当たる場合は、影を作るように窓にシートを貼るなどして対応を。気をつけたいのが、ホットプレート。冷蔵庫の上にしまっていませんか?」
■電子レンジ
【Q3】野菜の下ごしらえはどちらでやるのが安い?
〈A〉ガスコンロ
〈B〉電子レンジ
答え:〈B〉。電子レンジの多用で年間1000円超安い。
「電子レンジ」=「電気代が高い」と考えてしまいがちだが、じつはガスコンロのほうが非効率。『省エネ性能カタログ』でも、1日1回、電子レンジで100グラムの葉野菜(ほうれん草やキャベツ)を調理すると年間1140円、根菜(じゃがいも)で年間1120円、果菜(かぼちゃやブロッコリー)で1230円もの節約になるという。
「電子レンジだと、水溶性のビタミンも損なわれません」
■照明
【Q4】蛍光灯よりも購入費は高いLED。何年使い続ければ、蛍光灯より得?
〈A〉3年
〈B〉5年
〈C〉8年
答え:〈A〉。差額6600円が3年で消える
「毎日のように利用するシーリングライト。蛍光灯に比べ、LEDのほうが省エネとわかってはいるものの、値段が高いので買うのに勇気がいる人も多いはずです」
だが『省エネ性能カタログ』によると、LEDの消費電力は蛍光灯の半分のうえ、寿命は6倍以上。
■テレビ
【Q5】テレビの電気代を節約するにはどちらがお得?
〈A〉明るさ調整
〈B〉コンセントを抜く
答え:〈A〉。待機電力は年間10~30円。
昭和育ちはこまめにコンセントを抜きたくなるものだが、テレビの待機電力の電気代は年間10~30円程度とか。一方、『家庭の省エネハンドブック』(東京都)によると、テレビ画面(32型)を暗めに設定することで、年間720円得に。
「映画を見るための“ダイナミックモード”などは明るいので注意。スタンダードモードに切り替えたり、明るさを2~3割下げる設定を。レースのカーテンで部屋の明るさを調整してもいいでしょう」
■洗濯乾燥機
【Q6】衣類を乾かす場合の電気代。安い順に並べなさい
〈A〉縦置きの洗濯乾燥機
〈B〉ドラム式の洗濯乾燥機
〈C〉浴室乾燥機
答え:〈B〉→〈A〉→〈C〉。浴室乾燥機はドラム式の3倍の電気代
「自然乾燥がもっとも低コストなのは言うまでもありませんが、梅雨の季節、乾燥機に頼る機会も多いでしょう。コスト面では、ドラム式の乾燥機が1回30円ほどといわれています。縦置きの洗濯乾燥機は水も多く使うため1回60円ほど。
■節電ワザ
〈洗濯ものはまとめ洗いがお得です!〉
『家庭の省エネハンドブック』によると、洗濯機は容量の4割の洗濯物を2回洗うよりも、8割にして1回にまとめて洗うと、水と電気代を合わせ、年間4190円も安くなる。
「人気のドラム式洗濯機は節水効果があるし、洗剤の自動投入機能があれば、目分量よりも1.5倍洗剤を節約できるといわれています」
電気代の高騰が止まらないなか、どう使えば電気代は節約できるのか。今のうちに確認しよう!