11月29日、日本大学が違法薬物事件を起こしたアメリカンフットボール部の廃部を決定したことが判明した。各メディアによれば、日大は28日に開かれた「競技スポーツ運営委員会」で方針を固めたとのこと。
日大アメフト部の違法薬物事件をめぐっては、27日にも新たに麻薬特例法違反の疑いで3年生の部員が逮捕されたばかり。これで8月以降に逮捕された部員は3名にのぼり、アメフト部は9月1日付で無期限の活動停止処分を受けている。
この件について、日大は27日に公式サイトを通じて《3人目の逮捕者が出たことは誠に遺憾です。このような事態に至りましたことを厳粛に受け止め、深くお詫び申し上げます》と謝罪。警察の捜査に全面的に協力する意向を示していたが、水面下では廃部の協議も行われていたようだ。
「日大のアメフト部では’18年にも、関西学院大の選手にケガを負わせた“悪質タックル”が社会問題に。チームは公式戦の出場資格停止処分を受けるなどし、日大は各競技部の運営や管理について審議する『競技スポーツ運営委員会』を設置。今回の違法薬物事件について、廃部を決めたのは同委員会だといいます。
事件をめぐっては、大学側の対応も批判を集めていました。前回の不祥事から5年間にわたって競技部の改革を推進してきたものの、奏功しなかったということでしょう。今年8月の会見で沢田康広副学長はアメフト部の存続を問われ、“複数の部員が関わっていたならば廃部も視野に入れる”と示唆していました。残念ながら、“最悪のシナリオ”となってしまったようです」(スポーツ紙記者)
1940年の創部以降、21回も学生日本一に輝くなど数々の実績を誇る名門・日大アメフト部。
しかし深刻な違法薬物問題によって、83年の歴史に幕を下ろすことに……。29日に公開された「東スポ」の記事では、現役部員が廃部について「みんな混乱している」と語っている。経緯や理由の説明もなしに通達されたといい、部内でも混乱の様相を呈しているようだ。
波紋を呼ぶ日大アメフト部の廃部に、著名人からも様々な意見が出ている。
同日放送の『ひるおび!』(TBS系)では、ふかわりょう(49)が「何の罪もない部員たちもいると思いますが、大学組織である以上、仕方ないとは思います」とコメント。共演者の高橋みなみ(32)も、「本当に残念ですけどしょうがないことなのかなと思ってしまいます」と理解を示した。
ネット上でも、《まあ当然ですね》《これは仕方ない。ことの重大さに気がついてほしい》と賛同する声が。そのいっぽうで、OBや残された部員たちを慮る声も上がっている。
《マジかこれ。
《仕方ないとはいえ、関係ない選手は本当に可哀想》
《今まで一生懸命頑張ってた子や、歴史を作ってきたOB達、悔やんでも悔やみきれないでしょうね》
《名門だったのに。。。真面目に努力して高みを目指して頑張ってきた他の部員や、今まで歴史を築き上げてきた先輩方が不憫でならないです。。。》