‘96年から’18年まで放送されていたお笑いバラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)。そこで、当時レギュラーを務めていた三中元克(33)が、お笑いコンビ・ニューヨークのYouTube「【芸人トーク】三中元克 めちゃイケメンバー三ちゃんの過酷すぎた日常とデカすぎる現在」に出演。
’10年秋に当時長期休養中だった岡村隆史(53)の穴を埋めるべく行われた「めちゃイケ新メンバーオーディション」で、約1万人の中から選ばれた唯一の“素人”としてレギュラーメンバー入りを果たした三中。
番組での活動の後、プロの芸人として活動することを決意すると、「めちゃイケに三中は素人として採用された」ため、プロとしても番組に出演し続けて良いのかどうかを公開オーディションで決めることに。再度行われたオーディションでは、まさかの「卒業」が決定。以後、テレビでの活躍は減っていった。
5月22日にアップされたYouTube動画に出演した三中は、現在は新コンビ「ラフリベンジャーズ」で活動していると明かし、当時の過酷な収録について振り返った。
オーディションが行われた当時、19歳だった三中。合格した瞬間については、「人生の中で1番嬉しかった」と振り返る。しかし、即座に「これほんとになっちゃったけど、来週からどうなんねやろ」と不安を感じたという。
憧れの芸人に囲まれるものの、その後もずっと“素人としてどう振る舞えばいいのか”に頭を悩ませていたという三中。そうこうするうちに数年が経ち、’14年秋から約1年にわたって放送された「みちのくプロレス」の企画に参加することになったという。
「岡村さんが急に家に来たんすよ。
■過酷な合宿生活「死んでいいや」と思ったことも
そして、その合宿生活も過酷なものだったという。プライベートなスペースは、みちのくプロレスの事務所奥にある2段ベッドの一画のみ。毎日、朝起きるとトイレ掃除や雪かきをしたのちに、練習として筋トレや3時間のランニングを行った。
「めちゃイケからの要望で、三中をライザップみたいにしてほしいっていう依頼があったらしいので食事制限とかもきつくて。昼からはロープワークとか、またわりとか、本当のプレスのウェイトトレーニングとかっていうのをやりつつ、みちのくプロレスの宣伝活動にも借り出されてたんで」
月曜日だけが唯一の休みだったが、携帯はあってもWi-Fiなどの環境もなく、周囲にはクマがうろついているような山の中。楽しみは近場でご飯を食べるぐらいだったという。さらに、当時はめちゃイケからの給料はなく、東京の家賃だけを払ってくれていたとも明かした。
みちのくプロレスの人と仲良くなることはなかったのかと聞かれると、「僕としてはもうやっぱ無理なんすよ。
なんとしてでも、三中をプロレスラーにしたがっていたというめちゃイケ側。しかし、それはあまりにも非現実的だったという。
「結局プロレスラーなれなかったんですよ。プロレスラーの人もやっぱり言ったんですよ、めちゃイケのスタッフの人に。彼を本当のプロレスラーにしようと思うと、5、6年かかりますよみたいな。ほんとに目指してきた子でも慣れない世界だからっていう。でも、めちゃイケ的には絶対にしてほしいですって。何年かかってもいいですみたいな」
それでも続くプロレス修行の日々。心が折れたこともあったという。
「最後はもうほんとに、どうやったら帰れるんだろう? っていうのをずっと考えてて。外ランニングに行った時に、これほんと初めて喋るんですけど、車とか通ってる時に、ちょっとぶつかれば帰れるんじゃないかなって、ほんとに飛び出そうと思ったことあります。
1回、山を降りてきて、3時間走って、もう1回山の上に帰るんですけど、その山登ってる時に、途中でふらってなって、倒れたんですよ。やばい、起きな! と思ったんですけど、なんかもういいやと思ったんですよ。もうこのまま、もう死ぬんだったら死んでいいや、もうほんと、死ぬんだったらもうこのまま死んでいいやんって思って。もう雪降ってたんですけど。途中で、やっぱ嫌や、それでもやっぱ生きな! それでもやっぱ勝たな! と思って立とうと思ったら、もう体が震えて立てなかったんですよ。雪も結構積もっちゃってて。ほんとにもうやばいやばいってなった時に、たまたまみちのくプロレスの人が通りかかって、どうした! みたいな感じで。もうちょっと遅かったら、ほんと、死んでた」
その後、番組的には「三中が実はもう逃げ帰ってきてましたっていうことになって」企画が終了したという。
あまりに過酷だったプロレス企画。YouTubeのコメント欄には、三中に同情する声が相次いで寄せられている。
《めちゃイケの印象だとただのダメなヤツってイメージだったけど、めちゃイケ側が理不尽すぎたしその後もちゃんと頑張ってたんだな》
《三ちゃん懐かしいなんて思って見始めたら、内容はビックリするほど過酷でもすっごく元気で明るくて話もおもしろい!これから活躍しそう!》
《これを聞くとニューヨークがバチエレで留まったのはある意味良かったのかもとか思ってしまう…昔のバラエティ怖すぎる》
《ブラックすぎやろ…》