元モーニング娘。でタレントの加護亜依(36)が、またまた小さく世間を騒がせている。
だが同日、お騒がせタレントが登場することで注目を集めるABEMAのドキュメントバラエティー『愛のハイエナ』に出演。番組の企画では、六本木にある高級キャバクラに体験入学。コール(一気飲みをする際の掛け声)をモー娘。時代の歌になぞらえて熱唱。
5月31日には、自自身のYouTubeチャンネルで「【緊急動画】ライブチケットが売れてません…助けて…」と、6月開催するライブのチケットが売れないと嘆き、ファンに購買を訴えかけていた。
こうした姿に、ネット上では「辻ちゃんとこんなに差がつくと思わなかった」と驚く声が多く見られる。しかしそもそも、人と人との差は、ある日突然つくわけではない。コラムニストのおおしまりえさんは、「ここで言う差は『アイドル時代からの人気や活動内容の転落』という意味を指すのだと思いますが、芸能人に限らず、気づけば周りと大きな差ができている人は、日々の“考え方”と“行動”に特徴があります」と話す。
■結局自分ファースト!その考えが、積み重ねた信頼を削り取る
加護ちゃんに限らず、ある程度の期間人と付き合っていると、成長したなと感じる人が出てくる一方で、変わらない人、はたまた以前より「落ちた」と感じさせる人もいます。「落ちる」の定義は曖昧ですが、ここでは、社会的な立場や信用、影響力といった部分に限定して話しを進めたいと思います。
気づけば立場や信用を落としている人というのは、考え方と行動の2つの面で、特徴があるように思います。
考え方に共通するのは、自分が持つ信用や信頼といった、人付き合いの中で積み重ねるモノに対する、意識の甘さです。たとえば、「まあいっか」と常に場当たり的な考えで行動をしてしまうなど、「その場で最も得をする」ための思考を常に働かせている人。このような人たちは、無意識に自分のことを考えすぎて、積み重ねるべき他人からの信頼や信用をじわじわすり減らしてしまいます。
「常に目の前の人を怒らせないようにしよう」いった一見真面目そうな考えも要注意。本音ではその瞬間瞬間で自分を1番守れる選択を優先しています。表面的には真面目でも、結局根っこにある利己的な考えが透けるため、周りから信頼されなくなっていく傾向があります。
■コツコツ努力を重ねることは、人を遠くに連れて行く
行動面において、気づくと落ちている人とそうでない人の違いは、やっぱりコツコツと行動を重ねているかどうかということにつきます。これは、多くの人がすでに認識していることかもしれません。さらに、その行動にある程度の一貫性を持つということも大切かもしれません。
加護ちゃんを語る際、よく辻ちゃんこと辻希美さん(36)との差について言及されますが、両者は行動の違いで見ると、本当に分かりやすいです。
辻ちゃんは、ママタレとして長らくブログを続け、YouTubeチャンネルを続けと、自分を発する機会を常に作り続けてきました。
一方加護ちゃんはどうでしょう。タレントとしての活動は続けていましたが、自分をどう見せるか、どう発信するかといったキャラの部分はややブレを感じます。
現在彼女はYouTubeチャンネルの更新に力を入れ、ママとしての日常を発信しています。ただ、反社との交友疑惑があがったり、ラウンジ勤務の疑惑があったりする中で、ママキャラを売り出す点はどうなのでしょう。はたまた、ライブも開催予定。タレントとしてキャバ嬢体験をする一方でママタレ発信も行い、はたまた歌手としての活動も継続する。多方面での展開は、一見するとマルチに見えますが、どれも大きな成果につながっていない点は、戦略性にかけているようにも思います。
人間は、「身近な5人の平均にある」と言われています。それは年収といった数値だけでなく、価値観や振る舞いなども、自分と近しい人が残っていくという意味です。つまり、その人自身の価値観に、場当たり的な行動や考え、自分さえ良ければ良いといった利己的な発想があれば、だんだんと周りにいる人も、それに合わせた顔ぶれになっていくということです。
10代の喫煙報道に始まり、20代のDV被害と離婚、そして不倫報道。
(文:おおしまりえ)