時事ネタを取り上げるYouTube企画「1人賛否」が注目を集めるお笑いコンビ・霜降り明星の粗品(31)。ラジオやテレビで複数のレギュラー番組を抱えながら、YouTubeチャンネルの登録者は204万人を誇るなど、若手芸人を代表する存在といえるだろう。
今年2月から始まった「1人賛否」企画は、6月11日までに計17本が配信。平均再生回数は約82万回と他の企画より視聴されており、6月3日配信分の宮迫博之(54)に言及した動画は115万再生回数を記録している(11日18時現在)。
若手芸人のなかでも絶大な人気を博す粗品だが、最近は舌禍を招いている。なかでも大きく取り沙汰されたのは、宮迫とのバトルだろう。
そもそものきっかけは、粗品が4月放送の『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)で「YouTuberおもんないっすよね?」と宮迫を呼び捨てで批判したこと。すると今度は、宮迫が「別に芸人を辞めたわけではない」とYouTubeを通じて反論。
その後も粗品は手を緩めることなく、5月20日にアップした動画で宮迫が経営者向けに始めたトーク顧問制度を「何教わんねん、こいつに」とバッサリ。こうした見下すような態度を改める気配は、見られなかった。
6日配信分の「1人賛否」動画でも、出演した千葉テレビの番組放送が中止になった宮迫に「ホンマにちょっとかわいそうかも」と同情しつつ「ザマアミロー!!」と言い放ったのだ。いっぽう偶然にも同日は、宮迫が自らのYouTubeチャンネルで「もう勘弁してくれへんかな」と粗品に負けを認めた日でもあった。
■粗品の毒舌についに芸能界トップの大御所芸人も苦言……
そんな粗品といえば、これまでも数多くの著名人に毒づいてきた。
「粗品さんの著名人に対する毒舌は、昨年ごろから顕著になりました。
羽生結弦さん(29)には『TikTokがキショい』と悪態をつき、今年1月にも芸人仲間のお笑いトリオ・3時のヒロインの福田麻貴(35)さんを『テレビ出てる芸人の中で一番おもんない』とけなしていました。それだけでなく木村拓哉さん(51)については、2度も『無視された』と暴露していましたからね。
たしかに粗品さんが実名を挙げてけなす芸風は、一部のファンから支持を得ています。また、有吉弘行さん(50)のように、毒舌キャラで成功を収めてきたタレントも数多く存在するのも事実。しかし宮迫さんへの過剰な批判が波紋を呼んでいるように、最近では粗品さんの毒舌に“笑えない”といった声も目立っているのです」(WEBメディア記者)
まさに“怖いものナシ”といった粗品だが、ついに芸能界トップの大御所芸人からも苦言を呈されてしまった。
6月8日深夜放送の『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で、明石家さんま(68)は粗品と宮迫のバトルに言及。「あれ、どういうケンカか知らんねんけども、俺は最初、2人組んで、狙いでやってると思った」と述べ、“2人がわざとケンカの構図を作っていた”と捉えたという。
宮迫がYouTubeを通じて粗品に降参したため、「やっぱりこいつら2人、組んどるんや」と思ったとも語っていた。だがそう前置きした上で、粗品についてこう私見を述べたのだった。
「けどもマジやったら、我々世代、芸能界では考えられない。後輩が先輩を(けなす)……っていう。
■「現場も頭を抱えています」聞こえてきたテレビ局側の苦慮
そしてテレビ業界もまた、粗品の毒舌に苦慮しているという。あるテレビ局関係者は、こう話す。
「粗品さんの発言には、現場も頭を抱えています。木村拓哉さんをはじめ、今後も有名人をけなすような発言を続けられると、『霜降り明星と同じ日に収録が出来なくなるのではないか』と危惧されているんです。
各テレビ局では、同じフロアに楽屋があります。粗品さんがけなした有名人と、粗品さん本人が同日に収録があった場合、番組の収録時間をずらしたり、スタジオまでの動線を変えたりしないといけなくなります。
局としては粗品さんに注意したい気持ちがあるようですが、霜降り明星が出演する番組は個人視聴率も高いため、伝えられないのが実情だそうです。いっぽうYouTubeが好調な粗品さんは地上波へのこだわりがさほどないようで、言いたい事を言っている状態だと聞いています」
テレビ局側からも“使いづらい”と難色を示されている粗品。まさに、“はだかの王様”になりかねないピンチに直面しているようだ。