吉本興業に所属するお笑い芸人らの関与が波紋を呼んでいる“オンラインカジノ騒動”。

2月5日、吉本興業はコンプライアンス違反の疑いがあったとして、事実関係が確定するまで当該タレントの活動を自粛することを発表。

その後ダイタク・吉本大(40)と9番街レトロ・なかむら★しゅん(31)が、オンラインカジノで賭博をした疑いで警視庁から任意の事情聴取を受けていたことが報じられた。

さらに、昨年のM-1グランプリ王者である令和ロマン・高比良くるま(30)、とろサーモン・久保田かずのぶ(45)の2人を含む10人弱の芸人も任意聴取を受けているという。この報道を受け、高比良は自身の公式YouTubeチャンネルで謝罪。さらに2月19日にXで《本日から当面の間、芸能活動を自粛させていただくこととなりました》と活動自粛を発表した。

騒動はお笑い界全体に波紋を広げており、多くの芸人が言及。東野幸治(57)は『ワイドナショー』(フジテレビ系)にて、「もしかしてやっているかも分からんという人がいたら、いろんな説明とかお話聞いているので、ここは正直に全部言ったほうがいい」と発言。

同番組でバカリズム(49)は「カジノじゃないってどこで判断すればいいんですか……」と、オンラインゲームとオンラインカジノとの線引きの難しさを懸念するコメントをした。

また、ロザン・菅広文(48)は自身の公式YouTubeチャンネルにて、「吉本ってコンプライアンスの研修をむちゃくちゃやってる」「違法という認識がなかったというのは、通用せえへんかなと思っている」などと厳しい口調で語った。

そんな中、2月17日にお笑いラジオアプリ「GERA」で放送されている番組『LAUGH&BIZ』で、「バキ童」の愛称で知られ、YouTubeの登録者数180万人を超える人気若手芸人の春とヒコーキ・ぐんぴぃ(34)から気になる話が飛び出した。

ぐんぴぃは冒頭でオンラインカジノの話題が出ると、「くるま~!何やってんだ~!」と高比良の件に触れたうえで、「僕は(オンラインカジノを)絶対にやってない」とコメント。

続けて、「『オンラインカジノをやりませんか?』という誘い、および『YouTubeでオンラインカジノを取り扱ってくれませんか?』『動画一本につき100万円差し上げます』みたいな誘い、何度も断ってきております」と明かした。

また、芸人の間でのオンラインカジノ事情については、「芸人の界隈だと身近だし、多分ですけど、競馬とかみんなやるじゃないですか?ギャンブル好きなんで芸人はそもそも。

で、競馬も夜の8時までで終わっちゃうので、その後ちょっと夜に(オンラインカジノを)やっちゃおうかなってみんな思うんじゃないですか」と持論を展開した。

ちなみに、ぐんぴぃはオンラインカジノが違法だとは知らなかったそうで、単純に「ギャンブルがめっちゃ嫌い」なため、高額案件を断っていたのだという。オンラインカジノは芸人たちにとって身近な存在になっていたものの、高比良の謝罪にもあったように、違法性を認識していた芸人は少なかったのかもしれない。

ネットでは芸人のオンラインカジノへの関与を糾弾する声がある一方で、《ネットで簡単にアクセスできる状態なのが悪いんじゃない?》《利用者を捕まえるんじゃなく、業者を真剣に摘発するべき》などと、野放しにされているオンラインカジノ業者を問題視する声も多い。

今回の騒動で、少なくとも日本でオンラインカジノは違法だということが多くの芸人、そして国民にも周知されたのではないだろうか。

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