4月9日、“ホリエモン”こと実業家の堀江貴文氏(52)のYouTubeチャンネルで、“経営エンタメ”番組『REAL VALUE』の最新回が公開。その中で、堀江氏が出演者の発言に激怒し、机を蹴り飛ばすなど周囲を騒然とさせる一幕が起こった。

あらゆる分野の起業家がプレゼンターとして出演し、事業内容などを元に番組運営側が“企業価値”を算出する同番組。起業家の前に立ちはだかるのは、番組の“チェアマン”を務める堀江氏、実業家の三崎優太氏(36)、溝口勇児氏(40)の3人と、そのほか経営のプロフェッショナルで構成される“マフィア”の面々だ。

今回プレゼンターとして登場したのは、“タレントコミュニティ事業”を手がける29歳の男性。スタジオ入りしてすぐ、堀江氏に対し「ご自身で演技は上手だと思いますか?」と問いかけ、堀江氏が「俺は下手だよ」と答えると、男性は以下のようにぶち上げた。

「では、なぜ舞台に出るのかなと思いまして。僕は下手な方々が舞台とか映像に出ることによって、まだ売れてなくて技術のある役者たちの芸能のチャンスを潰してると思ってるんです」

堀江氏はこれに対し、「あ、喧嘩売ってるんだ。まあいいや、言わせとくわ。喧嘩売ってきてんだよあいつ。言ってみな?何が大事なのか教えてやるよ俺が」と反発。男性は「いや、そんなことはないです」と否定しつつ、事業のプレゼンを始めた。

俳優として映画への出演経験もあるという男性は、過去に事務所の登録費やレッスン費などで“搾取”された経験があるとし、そのような構造を芸能界から無くしたいと主張。代表を務める会社では、登録しているタレントから“コミュニティ費”として毎月5500円を募り、コンサルティングなどでタレントが案件を獲得できるようにサポートしているという。

さらに、男性が「(芸能だけを本業に出来ている人は)有料の登録者1500人のうち、30人ぐらい」と実績を紹介すると、“マフィア”としてひな壇に座っていた著名編集者・箕輪厚介氏が「めっちゃ搾取してるんじゃないですか?」「最も情弱ビジネス」と指摘。男性が、ほとんどのタレントが自社以外でも仕事を得ていると説明しつつ、「箕輪さんのオンラインサロンもそうなっちゃう」と反論すると、ここで堀江氏が割って入った。

「なんでそんな無駄な喧嘩の売り方するの?お前、“誰でも芸能界に挑戦できる芸能界に!”って言いながら俺のことめっちゃディスってるじゃねーかよ。俺は“誰でも”じゃねーのか!?あぁ!?馬鹿じゃねーの!?」

「俺は悲しくなるよ、お前みたいな奴がいると。俺がさ、ミュージカル毎年やってるじゃん。あれ1億円ぐらい売り上げるんだ。1億円の市場を作ってんだよ。お前なんか作れねーぞ!?逆立ちしても作れねーぞ。REAL VALUEだってそうだろ。ここにタレント来てるだろ。アナウンサーの子来てるだろ。俺が作ってんだよこの市場。

あ!?俺が出るから客が来るんだよ馬鹿が!演技の上手さとか誰も気にしてねーんだよ!」

男性は、「(演技を)気にしていないことが日本の芸能界の質を下げてる」と食い下がるも、堀江氏は「下がんねーよ。暴論じゃん。俺以外全員上手いんだから下がんねーよ。上手い奴が俺の舞台に出て仕事得てんだよ。お前は何の付加価値も作れてないくせに偉そうなこと言うんじゃねーよ馬鹿が!客を呼ぶという一番簡単なことがお前らは出来てないんだよ。ブーブー文句言いやがって」とキレた。

ここで、男性が自分の態度を詫びるために堀江氏の元に駆け寄ったが、堀江氏は「嫌だよ!お前は喧嘩の売り方を間違えてる」と吐き捨て、目の前に置かれていたテーブルを蹴り飛ばし、水が入ったペットボトルを床に投げつけていた。

堀江氏が怒りをぶちまける場面では、《野菜食え事件を超えるブチギレ》というテロップが流れた。“野菜食え事件”とは一体何を意味するのか。

「’20年5月、堀江さんはジンギスカン鍋を食べながらYouTubeの生配信を行っていたのですが、一部の視聴者から『ちゃんと野菜とってて偉い』というコメントが寄せられました。コメントを読んだ堀江さんはカメラを何度も小突き、『野菜は美味しいから食べるの!ちゃんと野菜食えばいいってお前らの考え方がダメなの』など暴言を交えながら怒ったんです。

実は堀江さん、この前年にも、Xにアップした肉の写真に《やさい食べてますか?》という質問が届き、《良薬口に苦し的な文脈で野菜を食べた方が健康ですよって上からマウントでクソコメント送るなボケ。

二度と来るな》と猛反発したことがありました。

こうした経緯があるので、ネットでは野菜食え事件を持ち出す人が多いんです。今回のREAL VALUEでの怒りっぷりは相当なものでしたし、編集側もそのバロメーターとして“野菜食え事件”を引き合いに出したのでしょう。実際、堀江さんは番組後半でも『もう芸能に関わるの辞めようって本気で思うぐらいディスられた』と本気で不快感を示していました」(Webメディア編集者)

編集部おすすめ