ドラマや映画の世界で活躍するのは、なにも俳優に限ったことではない。たとえば、歌手の“あのちゃん”ことあのは、実写版『【推しの子】』でMEMちょ役を好演。

アニメ映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』では主人公のひとり・中川凰蘭を演じ、声優としても評価を高めている。

本業は歌手でありながら、“俳優の顔”も併せ持つアーティストたち。ファンにとっては歌唱力だけでなく、演技力も大きな魅力になっているのかもしれない。そこで本誌はWEBアンケートツール「Freeasy」にて、ドラマ好きな20~70歳の男女500人を対象に「演技がうまいと思う女性歌手」についてアンケート調査を実施した。

第3位には中島美嘉(42)が選ばれた。

中島の俳優としての代表作といえば、今回のアンケートでも多くの人が挙げていた映画『NANA』だ。矢沢あいの同名漫画を原作にした同作で中島が演じたのは、メジャーデビューを目指すバンドのボーカリスト・大崎ナナ。歌手という意味では中島本人と通じるところもあるが、何より原作から飛び出してきたようなビジュアルや、クールな演技がファンを魅了したようだ。

また、中島は『バイオハザードIV アフターライフ』でハリウッド映画にも出演している。物語の発端となるゾンビウイルスの第一感染者という重要な役どころとあって、記憶に残っている人も多いのではないだろうか。

《ナナの演技しか知らないですが、雰囲気が良かった》
《昔のナナ役が、とっても良かった!》
《眼力が強く、声質が魅力的》
《映画のバイオハザードのゾンビ役がはまっていたから》

第2位にランクインしたのは原田知世(57)。

原田は1982年に歌手デビューを飾ると、翌年にはオーディションで主役の座を勝ち取った映画『時をかける少女』に出演している。

同作の主題歌も担当し、俳優・歌手として大ブレイクを果たした原田は、あどけなさを残した美貌も相まってアイドル的な人気を博した。

2022年にデビュー40周年を迎え、いまや“アラ還”の原田。しかし、年齢を感じさせない透明感はデビュー当時から変わっておらず、アンケートでも原田の美貌や自然体かつ幅広い演技力が高く評価されている。

《普段通りの演技で不自然さを感じない》
《デビュー当時に薬師丸ひろ子に劣らない評価を受けて、出演作品も多い 幅広い役柄を演じられる》
《デビュー以来いつまでもアイドルっぽい感じがして好きです》
《演技の幅があり若い時から今までどんな役も魅力的》

そして、栄えある第1位に輝いたのは夏木マリ(73)。

1973年に歌手デビューを果たした夏木は、1980年代から演劇にも活躍の場を広げた。以降は歌手活動と並行しながら俳優として活躍中だが、年を重ねるごとに演技面で存在感を増しており、いまでは夏木が歌手であることを忘れているという人もチラホラ。

アンケートでは、夏木にしか出せないクセのあるキャラ・演技力に対する評価が高かった。アニメ映画『千と千尋の神隠し』で声を演じた湯婆婆と銭婆役は、彼女の代表作ともいえるだろう。ちなみに舞台版でも同じ役を演じており、声の演技だけでなく全身を使った表現力で観客を魅了した。

《歌手であることを忘れてしまうくらい上手い》
《円熟味のある演技が素晴らしかった》
《迫力がある個性的な演技だけど、自然で上手いと思うから》
《ベテランですが、いい役からクセのある役まで、洗練された役から、汚れ役までこなしている素敵な方です》

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