シャクナゲなど色鮮やかな花々が咲き誇るなか、「国立科学博物館 筑波実験植物園(以下、つくば植物園)」を訪れたグループが。

ジーンズなどのカジュアルな服装で、日焼けを防ぐためか、帽子を着用した女子学生も多い。

彼らは筑波大学生命環境学群生物学類の新入生と、引率役の2年生たちだった。

「新入生歓迎イベントの一環で、4月27日に、つくば植物園を見学したのです。敷地内には7千種類もの植物が植栽されており、そのうち約3千種類が屋外と温室で展示されています。筑波大学から歩いて15分ほどの距離にあり、ピクニック感覚のイベントです」(筑波大学関係者)

当日は天気にも恵まれたためか、日曜日にもかかわらず多くの新入生が参加。そのなかでも“破顔”という言葉がふさわしい満面のスマイルを見せられていたのが、パーカ、リュック、スニーカーといった“キャンパススタイル”の悠仁さまだったのだ。

ある在学生は本誌の取材に、悠仁さまの大学でのご様子についてこう語っていた。

「これまでテレビで見ていた悠仁さまは、ご公務中でもあまり表情もなく、失礼ながらかなり内気でおとなしいイメージでした。しかしキャンパスでの悠仁さまは、大きな声で笑う“ふつうの大学生”で……」

入学式当日の囲み取材で、「さまざまな学問の分野を学べることに感謝をしております。学業以外の活動も楽しんでいきたい」、そう抱負を語られていた悠仁さまは、そのお言葉どおり、一連の新歓イベントにも積極的に参加されている。

前週の4月20日の日曜日にも筑波大学に通学し、体育館でのレクリエーションを楽しまれていたのだ。悠仁さまにとって大学選びが大正解だったことは、その晴れやかなご表情からも明らかだろう。しかし、戦後初めての男性皇族による学習院以外の大学入学に、違和感を覚えている在校生や大学関係者たちもいるという。

「象徴的な変化は、悠仁さまが学ばれている生命環境学群生物学類が入っている棟に入構する際に、学生証や職員証の提示をしなければならなくなったことでしょう。

それに伴って大学からは、学内の移動の際には学生証を携行するように呼びかけられています。

警備員も増員され、制服や私服の警察官もキャンパスを巡回しているため、“監視されている”“筑波大学ののびのびとした自由闊達さが失われてしまうのでは”と感じている者もいるのです」(前出・筑波大学関係者)

悠仁さまが積極的にイベントに参加されているのは、“筑波大学への愛情”を示すことで、在校生たちに受け入れてもらいたいというお気持ちもあるのだろうか。

■休日にもかかわらず、夜まで大学に

冒頭の悠仁さまの植物園ご見学は、昼過ぎから夕方までの3時間ほどに及んだ。別の在校生はこう語る。

「新入生は男女とりまぜて5人ずつのグループに分かれ、園内を巡ったそうです。悠仁さまのグループは、バナナ、カカオ、ゴムノキ、マホガニーなどが観賞できる『熱帯資源植物温室』などを回ったと聞いています。

食用、産業原料、木材など、日本人の生活が、熱帯の植物に支えられていることを学ぶことができる施設です」

新入生たちは、大学に戻って懇親会に参加。もちろん悠仁さまも、そのうちの一人だったが……。

「夜には新入生歓迎コンパも開催されたそうですが、悠仁さまは出席せず、お帰りになられたようです。懇親会が終わったのが19時前だったそうで、それから東京に帰宅されても、けっこう遅くなります。お心残りでいらしたでしょうが……」(前出・別の在校生)

悠仁さまは現在、赤坂御用地から筑波大学に通学されている。

「距離はおよそ70キロ。常磐自動車道などを経由して、片道1時間半ほどになります。平日ばかりか、休日にも大学で過ごされているとなれば、悠仁さまはもちろん警備関係者の負担も大きいでしょう。

今後は、大学近くの集合住宅の一室を借り、その部屋からの通学と秋篠宮邸からの通学を組み合わせていくことを宮内庁が発表しています。しかし、いまの悠仁さまの通学ペースを鑑みると、つくば市での生活のほうがメインになるのではないでしょうか。

ご様子を聞き及ぶ限りでは、悠仁さまも早期の“つくば移住”を望まれているようです。つくば市での生活は9月の成年式の後に開始するのではないかとみられていましたが、早まる可能性も高そうです」(宮内庁関係者)

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう話す。

「これまでは悠仁さまご自身の言動が国民に伝わる機会が少なく、悠仁さまが国民に対してどんなお考えをお持ちなのか、よくわからないというのが現状です。

秋篠宮邸を離れ、悠仁さまご自身が直接国民の声を聞き、また国民のありのままの生活にふれることは、悠仁さまと国民双方にとって大切なことだと思います」

輝きを増されている悠仁さまの笑顔が、筑波大学の学生や関係者が覚えている“違和感”を払拭することを願いたい。

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