兵庫県は5月27日、斎藤元彦知事(47)の疑惑を告発した元県民局長の私的情報がYouTubeやXなどに拡散された問題で、YouTubeを運営するグーグルとXに削除要請を行ったと発表した。
NHK党の立花孝志党首(57)らは、兵庫県知事選挙の期間中の昨年11月と12月に、元県民局長のパソコンに保存されていたとする個人情報をYouTubeなどで発信していた。
これについて県の第三者委員会は13日、「流出した情報はいずれも県の保有する情報と同一とみられる」と認定。「県職員が情報を漏らした可能性が極めて高い」とする調査結果を公表した。また、情報漏えい自体は“公益通報”に「該当しない」と判断した。
「これまでは、流出している情報が県保有の情報と“同一性の確認ができてない”として斎藤知事は削除要請は行わない考えを示していました。
しかし、ついに“同一”と認定されたため翌14日以降、記者らは削除要請について追及しましたが、斎藤知事は『法的なハードルが高い』と繰り返すばかり。記者らが『削除してほしいというメッセージも言わないのか』などと繰り返し迫りましたが、斎藤知事は表現の自由の侵害にあたる可能性などをあげ、削除に消極的な姿勢を取り続けました」(地方紙政治部記者)
そのため、斎藤知事の対応にXでは《いつまで放置するのか》《知事は誹謗中傷は表現の自由という考えなのか》などと批判が上がっていた。さらに、14日から27日の間にも、立花氏は元県民局長の私的文書としてXに新たな投稿を行っている。
斎藤知事は27日、「情報の同一性が確認できたということで、顧問弁護士とも(法律面を)整理した上で、削除の申し入れをした」と記者らに説明。「削除要請が遅いのでは」との指摘に対しては、「そういった指摘はしっかり受け止めたい」と語った。
さらに、斎藤知事をめぐっては、県の第三者委員会が漏えい行為について「斎藤知事と副知事の指示を受けた可能性が高い」と指摘。X上では一連の流れを受けてからの対応に“遅すぎる”と批判が上がっている。
《法的ハードル、とは結局何だったのか?今更遅すぎる》
《今更? 斎藤元彦知事 散々、記者等に『削除要請を何故しないのか』と ここ数ヶ月ずーっと言われていたのに》
《ずっと、記者達からも指摘されてたのに よーわからん返答して 放置してきたよね》
《この間までの「表現の自由云々」とどう整合性を取った結果なんだろう? 理屈を知りたい》
《法的なハードルがとか言っていましたが、何か手続きでもしていたのでしょうか。
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)も27日、この報道に、自身のXで《遅いわ!! 自分が追い込まれてからの対応。 早よ辞め!!》と怒りをあらわにしていた。