『海月姫』『東京タラレバ娘』などで知られる人気漫画家・東村アキコ氏(49)の自伝的エッセイを実写化した映画『かくがくしかじか』が話題だ。同作の主演で、東村のモデルにした林明子役を演じたのは“渦中の人”、永野芽郁(25)。
「ご存じの通り、週刊文春により2度にわたり、永野さんと田中圭さん(40)の不倫疑惑が報じられました。永野さん本人は“誤解”を貫き通していますが……」(スポーツ紙記者)
その波紋は計り知れないものとなっていった。26年放送予定のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』出演の辞退、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組の降板、さらには広告契約を結んでいた9社の企業が次々とCM動画や肖像を削除……。同作への影響も大きかった。
「16日に永野さんが登壇する『かくかくしかじか』の舞台挨拶が、東京・有楽町の『丸の内ピカデリー』で行われたのですが、会場に入れたのは一般客のみ。舞台挨拶というのは、通常“宣伝”のためメディアに向けて行われるものですが、今回は“メディア”を徹底的に排除したのです。おそらく永野さんに対する不倫疑惑への質問を避けるための配慮だったのでしょう」(前出・スポーツ紙記者、以下同)
十分なPR活動も行われないまま公開を迎えた同作。映画関係者からは“大コケ”の予感が囁かれていたが、ふたを開けてみれば予想外の大ヒットとなっている。
「26日、公開2週目を迎えて興行収入4億480万円、観客動員30万人突破したと配給のワーナー・ブラザーズジャパン合同会社が発表しています。公開初週では実写邦画1位を獲得し、2週目も好調をキープしているとか。この結果に映画関係者からは驚きの声があがっています」
公開前は永野と田中の不倫疑惑に不快感を持つ人が多く、ネット上には「見る気がしない」などといった厳しい指摘も出ていたが、
「映画を見た観客からは《思った以上に永野芽郁がよかった》《役者としてみたら優れている人》などと永野さんの演技を支持する声が多くあがっています」
23日、NHK朝の情報番組『あさイチ』にスタジオ生出演した東村氏は、永野の演技をこう評している。
「NGがないし、全く。
同番組で“映画の中の永野芽郁が東村にそっくりだ”といった視聴者からのメッセージが紹介されると、
「おこがましいんですけど、そういうお声をいただいて本当にありがたく思っています」
「(永野は東村氏の仕草を)見て盗んでいたらしいです。私の知らないところでこっそり見ていたと。あとで聞きました」
と、永野の演技に対する熱意が垣間見えるエピソードも披露した。女優としての評価が高まる一方、 「厳しい状況に変わりはない」と語るのは芸能関係者だ。
「原作ファンも多く、主人公の恩師でスパルタ絵画教師を演じた大泉洋さんの演技も絶賛されています。もし不倫疑惑が報じられず、永野さんが通常のプロモーション稼働できていれば、もっと大ヒットしたとも言えます。つまり、映画に悪影響が及んだのは間違いないのです。
いくら演技が評価されても、この減点を挽回するのは並大抵のことではないでしょう。事実上の“活動休止”状態にある永野さんが女優として復帰できるかどうかもわかりませんよね……」
演技派女優の道は険しそうだ――。