「もともと、このイベントは小林麻央さんが長野オリンピック跡地の志賀高原のスキー場を取材で訪れた縁で、“はげ山になっているので植樹できないか”という両者の思いが一致してスタートしました。

‘17年に麻央さんが亡くなってからは、團十郎さんがお子さん2人を連れて前日から来て、関係者との食事会から参加していましたし、地元の子供たちも楽しみにしていた恒例イベントでした。

昨年、記念すべき10回目の植樹を終えました。このイベントで植えた木は累計約7万1700本にのぼります。今年も進める方向で團十郎さんもスケジュール調整していたそうですが…」(イベント関係者)

長野県山ノ内町の志賀高原で市川團十郎(47)が自然を後世に残そうと’14年に立ち上げた、初夏恒例の植樹プロジェクト「『いのちを守る森』づくり=ABMORI(エビモリ)」の終了が今月発表された。

《多くの方にご参加いただいてまいりましたABMORI(植樹)ですが、当初の目的である廃止スキー場への植樹が完了しましたので、令和6年(2024)をもちまして終了いたします。今後は、植樹しました苗のモニタリングや育樹を行ってまいりますので、引き続きご愛顧いただきますようお願い申し上げます》(ABMORI公式サイトより)

前出のイベント関係者が続ける。

「廃止スキー場では植樹できる場所がなくなったため、そのかわりに今年は“感謝祭”のようなイベントができないか模索してきました。しかし、その案も正式になくなってしまいました」

地元・山ノ内役場の担当者にも終了の経緯を聞いた。

「もともとスキー場の跡地の再生が目的でしたし、昨年でその目的を達成できたので植樹はこれで終了しました。これまで続けてきた植樹ですが、ほかに場所がないので残念がる声もありますが仕方ありませんね。

当初は植樹した木の成長を見守るイベントなどができないかと検討しました。もし、実際にやるとしたら10年後に植樹した木の成長を祝うイベントでしょうか……。そのときは新之助くんも成人しているので、タイミング的に良いかもしれませんね」

昨年のイベントでは團十郎は
「“継続は力なり”とようやく言えるようになってきた。

緑なくしては未来は明るくない。この活動を未来につなげていきたい」

と話していた。今後は全国各地の植樹ができる場所で「ABMORI」として参加していく予定だという。

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