6月6日公開の映画『見える子ちゃん』に出演する山下幸輝(23)。本作でホラー映画初挑戦となった彼は、撮影前の心境をこう語る。

「ホラーや怖いものが苦手で、正直ちょっと不安だったんです。現場で怖い思いをするのは嫌だなあって。でも実際は、若いキャストばかりで、すごく活気があって明るい雰囲気でした」

物語は、霊が見えるようになった女子高生が、あえてそれを無視し続けるという青春ホラーコメディー。山下が演じたのは、映画オリジナルのキャラクターで冷静沈着な生徒会長・権藤昭生だ。

「オリジナルキャラというのがすごく楽しみで、“どう演じよう?”って考える時間もすごくワクワクしました」

クセの強いナルシストな昭生役に、監督からは「昔の俳優さんっぽく」とのリクエスト。参考にしたのは、平成の名作ドラマ『ロングバケーション』だったという。

「今見るとちょっとクサい演技なんですけど、それが本気でカッコよくて。あれを自然にできるってすごい。自分がやるとつい考えすぎちゃうんですけど、昭生を演じるうえで、木村拓哉さんみたいにできたらって思いました」

表情や語尾、セリフの間にもこだわり抜いた演技。監督から「20行のセリフを完璧に覚えてきた」と驚かれるほどの準備も欠かさない。

「台本のセリフを写真みたいに記憶できるタイプなんです。ダンスの振りを覚えるのも早いほうですね」

6歳から続けてきたダンスの実力が認められ、高校卒業後は韓国の芸能事務所の練習生として過ごした。

「当時は韓国語も話せなかったし、日本人も少なかった。足をケガしたこともあって、心が折れてしまった。でもあの挫折があったから、今の自分があると思っています」

現在は俳優業に加え、5人組ボーイズグループ「WILD BLUE」のメンバーとして音楽活動も展開中。芝居とアーティスト、二刀流を目指している。

「ダンスって、自分を解放してくれるんです。人と一緒に踊るのが楽しくて、言葉のないキャッチボールみたい。人見知りもダンスで克服できました。3年後には、東京ドームのステージに立ちたいです!」

ヘアメーク:新地琢磨(Sui表参道)
スタイリング:ダヨシ
衣装協力:ジャケット、シャツ、パンツ(全てラッド ミュージシャン 原宿)、ネクタイ(MUKiRYOKU)

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