昨年の漫才日本一を決める『M-1グランプリ』(ABCテレビ系)で見事3位となった人気コンビ「真空ジェシカ」。6月7日、昨年に結婚を発表していたボケ担当の川北茂澄(36)が、都内で結婚披露宴を行った。

奇想天外な芸風でファンを魅了する川北だが、披露宴でも“らしさ”が随所に光っていた。たとえば、参列したお笑いコンビ「ドンココ」りゅう(26)の7日のX投稿によると、披露宴には「RTA」、つまりゲームの攻略などでよく見られる“リアルタイムアタック”が導入されており、新婦のお色直しに「シルバニアファミリー」の人形を用いることで《タイムの大幅短縮に成功していた》という。

そんな川北の発想に、Xでもファンから大きな笑いが起こっているが、一部では拡散された披露宴のある場面が問題視されている。それは披露宴が終わり、川北が参列者一人一人を式場から見送る場面でのこと。

披露宴会場の出口で、参列者の芸人たちが新婦に言葉をかけようとすると、川北はそれを許さず、彼らの背中に手をあてて次々に押し出していく。川北の相方・ガク(34)すらも問答無用ではじかれ、芸人たちからは「早いな!早いな!」といったブーイングが起こっていた。

アイドルの握手会イベントなどで、ファンとアイドルの接触を管理する運営スタッフの「剥がし」を模したボケだが、実はこれには“元ネタ”が。剥がしの際、川北の長髪は白い「シュシュ」で束ねられていたのだが――。

「今年5月に幕張メッセで開催されたK-POPイベント『KCON JAPAN 2025』で、韓国の人気グループ『ZEROBASEONE』がファンを見送る場面では、会場の運営スタッフがファンとアイドルの対面時間をほとんど与えず、背中を強く押したりする剥がし行為にSNSで批判が殺到。女性スタッフは白いシュシュを付けていたことから『シュシュ女』と揶揄されていました。おそらく、川北さんはそのパロディを披露していたのでしょう」(WEBメディア記者)

Xでは、川北がシュシュで髪を束ね、芸人仲間を“剥がす”姿に、こんな声が上がった。

《川北さん結婚式でシュシュ女やってんの見てずっと大笑いwwwさすがだわぁ》
《シュシュ川北、シュシュ装備で剥がし時間を大幅に短縮し、RTAに成功、ってこと?》
《川北の結婚式、RTAもすごいけどシュシュ女の剥がししてるのウケる 普通に漫才やんw》

いっぽう、こんな疑問の声も寄せられている。

《トレンドに懐かしのシュシュ女。何事?と芸人がネタにしたのね 件が件だけに笑えないしネタにするのも疑問》
《正直知りませんでしたはありえないしプロとしてやってるのなら通用しないんだよな 一般人のモノマネをするなら尚更慎重に精査すべき》
《被害出てるんだから安易にネタにしちゃダメだよ》

というのも、女性スタッフの剥がし行為をめぐる一連の騒動は、“ネットリンチ”にまで発展したからだ。

「女性スタッフの剥がし行為が反発を招くと、女性のSNSのアカウントや氏名、顔写真が次々に特定され、誹謗中傷が相次いで起こる事態に発展しました。イベントの運営は公式サイトで声明を発表し、女性スタッフの行為を謝罪したうえで、《個人を特定する過剰な行為や、身の危険を感じさせる投稿》については法的措置を検討する旨も発表していました。

真空ジェシカのネタは主に川北さんが作っており、“ネットミーム”を盛り込んだりもするため、披露宴でも女性スタッフの行為をネタとして扱ったのかもしれません。ただ、発端の会場での行為に非があったとはいえ、一般の女性が身の危険にさらされたケースであるだけに、ネタとして消化されることに納得できない人も多いのでしょう。

披露宴は本来、身内だけで共有する空間。現在は削除されていますが、Xで拡散された川北さんの“剥がし”を動画で投稿したのは参列者の芸人仲間で、現場では『炎上しちゃうよ!』といった声も上がっていましたから、SNS発信することの是非について、周囲が慎重になるべきだったのではないでしょうか」(前出・WEBメディア記者)

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