朝ドラ『あんぱん』の放送開始から早3カ月。《朝から何回泣かせるの》と話題となっている。

3作ぶりの子役スタートで活躍を見せた2人と一緒に、『あんぱん』を振り返る。

放送第1~2週を盛り上げた2人に撮影中の思い出話を聞いてみると――。

永瀬ゆずな:お母さん役の江口のりこさんとくらばあ役の浅田美代子さんと一緒に(NHKの)食堂へ行き「魚と肉どっちが好き?」とか、3人で食べ物の話をよくしました。

木村優来:僕は空き地でのシーソーのシーンが思い出に残っています(第3回)。嵩が「痛いよ」というところがあるんですけど、そこが本当に痛くて。

第3週からのぶは今田美桜さん、嵩は北村匠海さんへバトンタッチされた。撮影現場などでのこんなエピソードを教えてくれた。

永瀬:私がクランクアップしたときに、今田さんご自身は撮影がないのにお祝いに来てくださって、すごくうれしかったです。「お疲れさま」って言ってもらいました。いらっしゃるとは思わなかったので驚きました。

木村:北村さんは本読み(台本の読み合わせ)のときに僕の隣にいて、本読みが終わったあとに「グッジョブ」って言ってくれました。ほかの番組でNHKへ行った帰りに『あんぱん』の撮影現場をのぞいてみたら、ちょうど今田さんがいてハイタッチしました。

9歳の2人にとって『アンパンマン』はとても身近な存在のよう。

永瀬:小さいころめっちゃ好きでした。絵本も読んでました。おむすびまんが好きです。アンパンマンとはまた違うよさがあって、かっこいいなって。

木村:僕もすごく見てました。今もけっこう見ています。好きなのはかびるんるん。ばいきんまんの仲間です。動きがかわいいんです。

のぶは次郎と結婚し、嵩も出征し、戦争は激化していく。ゆずなちゃんと優来くんにとっても今後が気になるなか、このようなメッセージを!

永瀬:今田さんや北村さんたちがすごく魅力的に演じてくださっていて、すごいなと思うので、これからも欠かさず見てほしいです!

木村:のぶさんは多分、嵩さんと結婚するから、そこからどうなっていくのかが見どころになると思うので、毎日見てください!

【PROFILE】

永瀬ゆずな(ながせ・ゆずな)

2015年生まれ。

ドラマ『監察医 朝顔』(フジテレビ系)で主人公の娘・つぐみ役としてデビュー。

「パン食い競走のシーンはとても好きでした。のぶが男の人たちをどんどん追い抜いて、風のように走っているところがかっこいいなと思いました。嵩が受験票を忘れてのぶが届けに行ったシーンは、自分のほうが遅刻しそうになったけど、嵩のことを怒ってなかったので、優しいなと思いました」

木村優来(きむら・ゆら)

2016年生まれ。2018年にデビュー。おもな出演作は映画『少年と犬』、『宙わたる教室』(NHK)など。

「嵩が学校の外で弁当を食べているときに、同級生の康太にお弁当を渡すところは、嵩の優しさが感じられるシーンだったので好きです。好きなセリフは寛伯父さんの『なんのために生まれて何をしながら生きるのか』です。『アンパンマンのマーチ』の歌詞にもあるし、心に響く言葉」

『あんぱん』これまでのあらすじ

高知県で小学校2年生のときから幼なじみとして育ったのぶ(永瀬ゆずな/今田美桜)と嵩(木村優来/北村匠海)。ハチキンと呼ばれていたのぶはその後、母校・御免与尋常小学校の教師となり船乗りの次郎(中島歩)と結婚。嵩は東京の高等芸術学校で学び、製薬会社へ入社した。高知と東京でそれぞれの人生を歩んでいた2人だが、戦争は激しさを増していき、のぶの家で石工として働き、次女の蘭子(河合優実)と婚約した豪(細田佳央太)は戦死。

そして嵩にもとうとう赤紙が届き、出征の日を迎えた……。

『あんぱん』NHK総合 月曜~土曜8時から。※土曜日は1週間の振り返り。

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