今年、結成20周年を迎えたお笑いコンビのロッチ・コカドケンタロウさん(46)、中岡創一さん(47)。年を重ねてくると芸人さんはそれぞれの理由で単独ライブをやらなくなってきます。
――コンビ結成20周年おめでとうございます。
コカド ありがとうございます。
中岡 ありがとうございます。
――今年も単独ライブを開催されますね。
コカド 20周年っていうことで、大阪でもライブをやろうとなりました。大阪は2011年に1回だけやったことあるんですよ。それ以来ですから14年ぶりなんです。
――前回の大阪の反響はどうでしたか?
コカド そんときが『爆笑レッドシアター』(フジテレビ)を多分やってるときぐらいで、いっちゃん人気あったとき(笑)。だから大阪でできたんです。でも今回は14年ぶりの大阪なんで。
――緊張しますか?
中岡 ウケ方がどんなんかなというのはあります。
コカド でもホントに楽しみです。ほんまに分からないから「どんな感じなんだろ」って。長らく大阪でやってないから「ウケるとこが東京と違うんかな」とか。
――ロッチは世に出るまで意外に時間がかかってますよね。
コカド はい。僕が養成所に入ったのが高校1年の16歳。そんで、『爆笑レッドシアター』が始まったのが、30歳ぐらいやから。14年ですね。
――かかりましたね。結構苦労されてますよね。
コカド 中岡君なんか1回芸人をやめてますから。
――お二人は別々のコンビを組んでいて中岡さんは『3児』というトリオ、コカドさんは『市川塾』というコンビ。「3児って面白かった」って聞きますがなぜ解散したんですか。
中岡 一応頑張ってたんですが、僕に初めて彼女ができたんです(笑)。
――彼女ができても別に芸人はやめなくていいじゃないですか!
中岡 当時、僕のちょっと上の先輩の野性爆弾さん、ブラックマヨネーズさん、次長課長さんみたいな面白い人たちが全然テレビ出れてなかったんですよ。「あんなに面白い人たちが飯食えてへんぞ。ヤバいぞ。もうこの先ないぞ」「彼女できた!」「結婚したい!」「やめよう!」ってなって(笑)。
――そこで中岡さんは芸人をやめて結婚資金を貯めるために愛知県の工場で5年間働きましたよね。給料はよかったんですか?
中岡 よかったです。
――最悪ですね。
中岡 僕は結婚するつもりでお笑いをやめて、結婚ができなくなって、「じゃあどうしようか」ってなってるときにコカド君から電話がかかってきて。「相方が逃げたんや。どこに行ったか知らんか?」「いや、知らんねん。そんなことより俺はフラれたぞ」って(笑)。それで失恋旅行じゃないですけど「沖縄でも行こうか」ってなったんです。
沖縄旅行をきっかけにコカドさんと中岡さんはコンビを結成します。もし、中岡さんが彼女に結婚を受け入れてもらっていたら、現在の活躍はなかったに違いありません。
(取材・文:インタビューマン山下)
【PROFILE】
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。