6月20日、テレビ朝日内で人事異動が発令された。異動となったなかには、かつてお茶の間を楽しませた有名ディレクターの名前も――。
テレビ朝日は3月、コンテンツ編成局第2制作部エグゼクティブディレクター(50歳)が会社経費を不適切に使用していたこと、スタッフにパワーハラスメントを行っていたことを公表。当該社員を「降格処分」としたとも発表している。
テレ朝の発表では名前を伏せられたこの社員。実は、“ナスD”の愛称で知られる人物だった。
「彼は17年に『陸海空 地球征服するなんて』でアマゾンの奥地を取材し、“美容にいい”とされる果物の汁を肌に塗って全身が真っ黒になったことで、“ナスD”の愛称で知られることに。20年からは『ナスD大冒険TV』の放送が始まるなど、一社員でありながら冠番組を持つほどの人気ぶりでした」(制作関係者)
ところが3月、ルールを逸脱した経費処理で約517万円を不正に受領していたことが明らかに。さらには複数のスタッフに対し、人格を否定するような発言を繰り返していたともいい、『ナスD大冒険TV』は打ち切りとなった。
前出の制作関係者は言う。
「降格処分が下されてから、しばらくは人事局付となり研修を受けていました。ところが今回、“アーカイブ運用センター”に異動になったのです。アーカイブ運用センターは、テレ朝が持つ貴重な映像資料を管理しており、なかには明治時代の記録も含まれているといいます。テレ朝の番組作りには欠かせない仕事ではありますが、エグゼクティブプロデューサーという立場まで登りつめた彼にとっては“左遷”といってもいいほどの処遇でしょう。
降格処分が下された後の4月、そのディレクターの妻で料理研究家の森崎友紀(45)はInstagramに夫婦のツーショットを投稿。《至らない所もありますが家族想いで尊敬できる人》《あなたが転んでしまった事に関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ。》と前向きな思いを綴っていたが、パワハラを受けた人はどう思うだろうか――。

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