複数のコンプライアンス上の問題によって出演番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)を降板し、無期限活動休止を発表したTOKIO・国分太一(50)。6月20日に同番組を放送する日本テレビの福田博之社長(63)が記者会見を開くも、プライバシー保護の観点から具体的な内容が明かされることはなかった。

いっぽう、TOKIOのメンバーも対応に追われているようだ。

株式会社TOKIOは同日に公式サイトで、《この度、弊社所属タレントの国分太一においてコンプライアンス違反が判明いたしましたため、本人とも協議の上で猛省を促すべく、6月20日付にて無期限で全ての活動を休止することといたしました》とコメントを発表。

一夜明けた21日は、松岡昌宏(48)が石川県で上演された主演舞台『家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂』の終了後、楽屋口で待ち構えた報道陣とファンに向けて帽子を取り、神妙な面持ちで深々と一礼したという。さらに松岡と城島茂(54)、株式会社TOKIOのスタッフが一丸となって、国分が出演する番組やCMの関係者に謝罪行脚する方向で動いているとも報じられている。

一部スポーツ紙や週刊誌では国分のハラスメント疑惑が取り沙汰されているが、このタイミングで注目を集めた人物が。それは’21年3月いっぱいで旧ジャニーズ事務所を退所し、グループを脱退した元TOKIOのメンバー・長瀬智也(46)。

21日までにインスタグラムのストーリーズを更新し、モノクロの近影を添えて“意味深なメッセージ”を唐突にこう綴ったのだ。

《ヤラセだらけの世界に疲れたらレースをおすすめします。そのかわりヤラセだらけの世界に戻れなくなります。ご注意ください。ナガセ》

現在はオートバイレースやロックバンド「Kode Talkers」のボーカル・ギターなど多方面で活動しているが、テレビなどへの出演はなく芸能界からは遠ざかっている。

「長瀬さんはジャニーズ時代に培ったクリエイティブな才能をいかして、“裏方としてゼロから新しい仕事の形を作り上げていく”と再出発しました。

退所直後はアパレルブランドのチラシやバイク雑誌の表紙を飾るなどし、“表現者”として単発で仕事をしていたようです。一部では自主映画の製作が報じられたことがありましたが、テレビに復帰するという話は一切聞こえてきません。

国分さんが出演番組を全て降板し、自粛生活に入ったタイミングでのインスタ発信は何かしらのメッセージではないかと推測を呼んでいます。真意はわかりませんが、現在の長瀬さんは芸能界とは距離を取っており、《ヤラセだらけの世界》と皮肉を込めた言葉は、“芸能界への断絶宣言”とも受け取ることができるでしょう」(芸能関係者)

人気アイドルとして世に出た長瀬だが、巧みな演技で俳優としても高く評価されており、俳優復帰を望む声は絶えない。最後の主演ドラマとなった’21年1月期の『俺の家の話』(TBS系)でも人間国宝の父を持つ現役レスラー役を好演し、第107回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で主演男優賞を受賞。

とりわけ本作で脚本を手がけた“クドカン”こと宮藤官九郎(54)は、長瀬にとって“恩師”とも言える存在だった。

「デビュー当初は繊細な美少年の役柄が多かった長瀬さんですが、宮藤さんが脚本を手がけた’00年放送のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)で、ワイルドでコミカルなキャラクターを演じ、役者として大きく幅を広げる転機となりました。この作品で初の連ドラを手がけた宮藤さんにとっても、人気脚本家の仲間入りをするきっかけとなりました。

その後も2人は、ドラマ『タイガー&ドラゴン』(’05年)、『うぬぼれ刑事』(’10年、ともにTBS系)、映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(’16年)、『俺の家の話』とほぼ5年周期でタッグを組んできました。自分の新たな魅力を引き出してくれた宮藤さんに感謝していた長瀬さんは、“生まれ変わるならクドカン”と公言したこともあるほど信頼を置いています」(前出・芸能関係者)

そんな長瀬だが、再び俳優として表舞台に立つ機会はやってくるだろうか。あるテレビ局関係者は、“唯一の可能性”についてこう続ける。

「昨年7月に元TBSのプロデューサーで、長年にわたって宮藤さんの作品を手がけてきた磯山晶さん(57)がNetflixと5年間契約を締結しています。

Netflix初となるドラマは宮藤さんとタッグを組み、役所広司さん(69)が主演を、ダウンタウン・浜田雅功さん(62)がライバル役で出演する予定だと聞いています。

磯山さんは長瀬さんとも信頼関係を築いてきた方で、宮藤さんと長瀬さんとのドラマ作りは“私のライフワーク”だと語っていました。『俺の家の話』も磯山さんプロデュースの作品で、長瀬さんと時間をかけて相談し合った企画だったそうです。

長瀬さんに俳優復帰を望む声はいまも根強く、Netflixならテレビとは異なってスポンサー等のしがらみもなく、作品そのものに集中できます。もし、長瀬さんの心を動かすことができるとすれば、磯山さんと宮藤さんのタッグしかないのではないでしょうか」

『俺の家の話』から間もなく5年を迎えるが、“黄金タッグ”が実現化する日は果たして――。

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