日本との外交関係樹立から130年の節目を迎えるブラジル公式訪問を終え、6月17日に帰国された佳子さま。ご公務での活躍に留まらずファッションからメイクなど、一挙手一投足に注目が集まった2週間だった。

4日に日本を出国した佳子さまは、11日間の現地滞在でサンパウロやリオデジャネイロなど8つの都市を巡り、現地の日系人社会や日本語を教える学校などをご訪問。移民の歴史や日系人の歩みに思いを寄せながら、各地で歓迎行事などを通じて人々と交流された。また、首都ブラジリアでは、今年3月に国賓として来日したルーラ大統領を表敬訪問し、日本とブラジルの友好の架け橋となるよう努められた。

今回のブラジル訪問では、40以上の記念式典に参加された佳子さま。近年は身につけられたアイテムが完売したり、問い合わせが殺到するといった”佳子さま売れ”も度々起きており、今回の訪問中にもお召しになったワンピースが話題となり、再販が決定される事態もあった。

さらに、メイクにも注目が集まった。ブラジル初日の5日午後(現地時間)、サンパウロ市内のイビラプエラ公園にある「日本館」と、日本移民の先人を弔う「開拓先没者慰霊碑」を訪問した佳子さまは、慰霊碑で深く一礼し、花を供えられた。その際、黒いワンピースに白いジャケット、黒い帽子という装いだったのだが、メイクは、ファンデーション、チーク、口紅がいつもよりしっかり目に施されていた。しかし、このメイクに対して、慰霊の場ということもあってX上ではこんな指摘があがることに。

《佳子さま、ブラジルでの慰霊の時にこんなメイクで行ってたのか….》
《ブラジル訪問中の佳子さまの厚塗りメイクを見て残念に思った》
《プライベートなら、このメイクも良いけど。公務だし、慰霊の場なんだからナチュラルメイクが良かったと思うんだけどね》

果たして、佳子さまのメイクをプロはどう見るか。人気ヘアメイクアーティストの川村友子さんに聞いた。

「厚塗りなのか、たまたま厚塗りに見えるメイクなのか、写真だけでは断定できませんが、
何か意図があって印象を強くした可能性もあると思います。『厚塗り=常識がない』のではなく、気候や国の雰囲気などでエッジを効かせたのかもしれませんし、それで全て”フル盛り”しているように見えてしまったかもしれないですね。

ただ、確かにアイメイクの強調が入っていたり、チークの入れ方が縦で発色を重視しているので印影が濃厚で、どこか海外の方のメイクのような雰囲気でした」

佳子さまはシチュエーションに応じてメイクに差をつけられているのだろうか。

「その時々で違いがありますね。例えば、ヘアーが長いときとボブでは、ボブのときの方が甘く可愛らしい印象なので、甘くなりすぎないようにキリっとしたメイクにしてバランスを取っているように見えます。メリハリをおつけになっているのではないでしょうか」

川村さんは、今回の佳子さまの一部から指摘があがったメイクにあえて点数をつけるなら「70点」と評価する。

「ボブスタイルに帽子の組み合わせで甘い印象になりがちなので、メイクでキリっとさせたのではないかなと思います。濃淡や印影をプラスしたことで、今までの柔らかいナチュラルコンサバティブメイクを見慣れている人たちには違和感が感じられたのかもしれませんね」

30歳を迎えて大人の魅力が増す佳子さまの今後にますます注目が集まりそうだ。

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