「大変ふがいない終わり方で31年間応援してくれたファンの方には本当に申し訳ない」
6月27日、報道陣の前で頭を下げたのは松岡昌宏(48)。25日に解散を発表したTOKIOについて語り、一連の騒動を謝罪した。
国分太一(50)のコンプライアンス違反を受けて解散を決断したTOKIOだが、テレビ局関係者は「解散が決まるまで、そう時間はかからなかったらしい」と明かす。
「解散は、城島茂(54)さんと松岡さんが相談して決めたそうです。決め手になったのは、松岡さんの『これ以上続けられない』という言葉だったといいます。
国分さんの不祥事発覚からわずか5日。“ゆっくり話し合うまでもない”ということだったのでしょう」
“グループ内でいじめがあった”という報道について松岡は「尾ひれ背びれがついている」と否定したが、TOKIOは歪な上下関係を抱えたまま走り続けていた――。
その始まりはデビュー前にさかのぼる。
「のちにTOKIOの年長組となる城島さん、山口達也さん(53)、国分さんは、ジュニア時代に『平家派』というユニットのメンバーとして光GENJIのバックダンサーを務めました。3人は当時から行動をともにすることが多く、仲間意識を持っていたようです」(前出・テレビ局関係者)
年長組と松岡、そして長瀬智也(46)の5人でTOKIOとしてデビューしたが、
「最年少の長瀬さんと最年長の城島さんの年齢差は8歳。長瀬さんがグループになじめるようにと、松岡さんは長瀬さんに“俺にはタメ口で話せ”と言っていたといいます」(制作関係者)
しかし、松岡と国分の関係はというと……。
「松岡さんは“国分さん”とさん付けで呼ぶことが多かったですね。
もちろん国分さんのほうが松岡さんより年上なので不自然ではないですが……。長瀬さんが2歳年上の松岡さんとタメ口で会話していたことを考えると、やや距離を感じます」(芸能関係者)
松岡自らこんなエピソードを明かしたことも。
「国分さんが俺の頭をガンッって殴って。『よし、終わった』と思ったら、もう1回ガンッて殴られて。『てめー1発って言ったじゃねーか!』って言ったら、ガンッって3発殴られて」
スポーツ紙記者は言う。
「松岡さんが10代の終わりごろの出来事だとして語ったものです。
お好み焼き店に行った際、松岡さんが国分さんのTシャツにソースをつけてしまったことがあったそうなのです。しかもそのTシャツは、東山紀之さん(58)からおさがりでもらったという高級ブランドのもの。
申し訳なく思った松岡さんは、国分さんに『1発殴っていいよ』と言ったそうですが、国分さんはなんと3発殴ったというのです。
’19年にもバラエティ番組で、国分さんが松岡さんをビンタする場面があり、共演者が『暴力じゃん!』と驚いていました」
番組関係者へのセクハラやパワハラ疑惑が取り沙汰されている国分だが、その矛先がメンバーに向かったこともあったようだ。
「酒を飲むと国分さんが“説教魔”になるからと、松岡さんや長瀬さんは国分さんとの酒席を避けていた時期もあったといいます。仲間というよりビジネスパートナーといった冷めた関係でした。それでもグループの形をなしてはいたのですが……」(前出・芸能関係者)
’18年5月に山口が脱退。
「長瀬さんは“こいつのおかげでTOKIOは売れてる”と年長組も一目置くほどの存在でした。
ただ、長瀬さんが脱退したことでグループのバランスが一気に崩れてしまったようです。ジュニア時代からの関係がある城島さんと国分さんに対し、年少の松岡さんは気を使う部分もあり、均衡が崩れてしまったのかもしれません」(前出・制作関係者)
前出のテレビ局関係者は言う。
「とはいえ、松岡さんは年長組に対して“威厳ある先輩”として敬意も抱いていました。2年ほど前には国分さんと2人で飲みに行き、3軒もハシゴしたとうれしそうに話していたほどです」
一見理解しがたい複雑な力関係だが、だからこそ松岡は不祥事に大きな失望を感じたのだという。
「解散の決定は電話だったそうで、城島さん、国分さん、松岡さんは一度も顔を合わせることはなかったといいます。少なからず敬意を抱く先輩の不祥事にショックを受け、“もうだめだ”と松岡さんの気持ちが切れてしまったそうです。
山口さんの強制わいせつ事件の際、松岡さんは目を赤くしながら“甘えの根源がTOKIOならTOKIOはなくしたほうがいい”と強い言葉で非難しました。今回の国分さんについても“戻る場所を作ってはいけない”と断罪したそうです」(前出・テレビ局関係者)
それでも先輩の尻ぬぐいは松岡の役目だ。
「解散後最初に報道陣の前に姿を現したのは松岡さんですし、『ザ!鉄腕!DASH!!』以来縁の深い福島県に謝罪の連絡を入れたのも松岡さん。
報道陣に対し、「(国分との)縁はおそらく切れないと思います」とも語った松岡。解散後も責任感ゆえにTOKIOという船をひとり漕ぎ続けるのか――。