「日テレめっちゃあるんですよ。だって俺、切られましたもん。

『ヒルナンデス!』」

こう語ったのは、料理研究家・リュウジ氏(39)。7月2日に配信されたフリーのディレクター・三谷三四郎氏(38)が手がけるYouTubeチャンネル『街録ch~あなたの人生、教えて下さい~』に出演し、過去に出演していた昼のバラエティ番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)を降板した“裏事情”を明かした。

お手軽な食材を使った“バズレシピ”で人気に火がつき、いまやYouTubeのチャンネル登録者数は528万人を誇るリュウジ氏。著作の累計発行部数は150万部を記録し、テレビでも引っ張りだことなるなど、令和を代表する料理研究家のひとりだ。

本動画ではリュウジ氏の特集第2弾として、仕事現場に密着。そのなかでリュウジ氏は、「僕が組んでる会社さんって、すっごいクリエーターを大事にしてくれる」「何使っちゃいけないとか、縛ることも絶対しないです」と提携する企業の共通点を挙げる一幕があった。

その流れから、三谷氏から「テレビもありますか?ここ出ないでくださいみたいな」との質問が。するとリュウジ氏は「テレビめっちゃありますよ」と言い、冒頭のように打ち明けたのだ。

’19年2月から’22年3月ごろまで『ヒルナンデス!』に不定期で出演し、番組内で料理のレシピを披露していたリュウジ氏。「『ヒルナンデス!』は結構な割合で、人に料理を教えるってやり方をしていましたね」とし、「何曜日かの隔週で出てたんですよね」と振り返った。

三谷氏から「日テレってヤバくて、隔週レギュラーみたいなの、めっちゃいっぱい作るんですよ。そしたら、その隔週出てるけど、“全部の週、他局出ないで”みたいなやり方しません?」と投げかけられると、リュウジ氏は「やり方しますね。

あれ、けっこう俺怒ってますけどね」と即答。そして、こう明かしたのだった。

「毎週のレギュラーだったら、しょうがないなと思うんですけど。(『ヒルナンデス!』に)出ない週の他の帯の番組に出たことがあって、そしたら一切呼ばれないですね」

リュウジ氏は続けて「だったら、毎週レギュラーで出してくれるならいいんですけど、僕、割と不定期みたいな感じで呼ばれるから、『それはおかしくないですか?』っていう話をして」と述べ、「(話をした)その人は、『いやでも、呼ばれなくなっちゃうかもしれません』みたいなことを言われたんで」と明かしていた。

■料理番組でADの育成をサポート、“格安ギャラ”にも対応

そんなリュウジ氏は、他にも負担に感じることがあったようだ。「あそこフード・コーディネーターつかなくて、全部ADさんがやってたんですよ」と切り出し、「でもADさんはうまいもの作れないから、俺が全部指示したんですよ。撮影しながら」と告白。

一般的に、テレビの撮影現場におけるフード・コーディネーターは、番組の進行に合わせた調理や試食の盛り付け、撮影の下準備など料理番組には欠かせない重要な役割を担っている。

リュウジ氏は「『なんで(フード・コーディネーター)をつけられないんですか?』って言ったら、『お金がないから』って言われて。『じゃあわかりました。俺が指示しますんで』(って言って)。それでやっと育ってきたんですよ、ADさんが」と、“育成サポート”まで担っていたと語った。

しかし、裏番組の情報番組『ノンストップ!』(フジテレビ系)に出演したところ、事実上の降板となってしまったようだ。リュウジ氏は、「『ノンストップ!』は“別に『ヒルナンデス!』に出てもいいですよ”っていうとこだったんですけど、『ヒルナンデス!』側が嫌いだったらしくて、一切呼ばれなくなりましたね」と語った。

動画では《絵に描いたような締め出し》とテロップも出され、リュウジ氏は「かなり憤りを感じていますけども、制作が悪いんだか、プロデューサーが悪いんだか、全然わかんないんで」と呆れた様子だった。

三谷氏によれば「僕がADをやってた2010年代からの風習」だといい、「『誰々、オファーしたんです』って言ったら、『あ、それ裏被りでダメなんです』って。『え?出てる?』とか聞くんですよ、プロデューサーが」と実体験を語っていた。とはいえ、隔週レギュラーのタレントが裏番組に出演することに“NG”を出すのは、タレントによって判断が異なるという。

リュウジ氏は「そのやり方、ちょっと俺、おかしいんじゃないかなと思ってるんですけど。でも、それがやり方だったらしゃあないんすねっていう」と言及した上で、「だからあんまり、そっからテレビにそんな出ることなくなったかな」とポツリ。

ただ、「(オファーを)断ってはないんですけど、ちゃんと料理を見せてくれるところは絶対、出させていただいているので」と、出演する番組は選んでいるという。

リュウジ氏は「“こういう扱いされたら嫌だな”っていうところは、あんまりって感じすかね」と渋りつつ、「若干、バカにしてるんじゃないかなとは思いますけどね。あんなぞんざいな扱い方してたら、出たいって人もあんまりいなくなるんじゃないかなと思いますけどね」と『ヒルナンデス!』への不満を滲ませていた。

さらに出演料についても、「1つの放送で拘束が1日5時間ぐらいあったんですよ。

5時間ぐらいぶっ通しでやって、それで1放送2万いくらかだったんで。別にギャラも高いわけじゃないから」と暴露。

続けて、「それでも、地上波に乗せてみんなが料理してくれるんだったらいいなと思って、やってたんですけど。やるつもりだったんですけど。俺はいっぱいみんなに見てもらいたいから、別に裏被りがなければその帯の他の番組は出たいし」と本心を語りつつ、「それを縛ってくるんだったら、もう無理だなっていう感じですかね。だから縛りを設ける企業は絶対やらないです」と自らの考えを明かしていた。

リュウジ氏が明かした日テレの対応について、驚いた人もいたようだ。動画のコメント欄やXでは、視聴者からさまざまな声が上がっている。

《事実なら日テレひでぇな》
《一番ナメてるのは日テレだったと》
《リュウジさんのレベルで撮影5時間拘束で2万円って激安すぎるでしょww テレビそんなに安いんか…びっくりです。。》

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