《お酒はおいしい。でも、コメまずいんですけどね》
そう発言したのは、新潟県・上越市長を務める中川幹太氏(50)。
昨年6月にも市議会の定例会一般質問における答弁において、企業誘致による人材獲得に言及した際、市内に工場がある企業の実名を挙げて《工場では高校卒業程度のレベルの人が働いている。頭のいい人だけが来るわけではない》と発言。
高卒者への差別と捉えられかねない発言であり、物議を醸すことに。その後、謝罪と発言の撤回や市長自身の給与カットなどを行ったものの、同年9月には上越市議会から不信任案が出されることになった(結果は否決。賛成11人・反対21人)。
市長就任から半年経った2022年6月には、市民との対話集会の中で子どもの教育に関して《人を傷つけたらゲンコツをくれるぐらいでいい》と“体罰容認”とも取れる意見を述べ、市民からはたしなめられるという一幕も。その後の定例記者会見において、“発言の趣旨としては誤って伝わったもの”と弁解をしながらも、《発言については、注意していかなければいけないと考えています》と反省の弁を述べた。
このように失言が目立つ中川市長。それは「中川幹太オフィシャルサイト」に掲載されている文章でも垣間見えていて――。
《桑取地区で生まれ育った嫁さんと結婚し、子どもも産まれました》
と、中川市長は自身の経歴を説明しているのだが、
「あえて親しみを持たせるために、“嫁”を使ったのかもしれませんが、今の時代は適切ではありません。とくに若い世代の中には抵抗を感じる方も多いです。女性が家に入ることを連想させる“嫁”“奥さん”などの言い方は避けて、“妻”もしくは“パートナー”と呼ぶのが一般的といえるでしょう。公の文章でこのような表現を使うのは、アップデートできてないと言わざるを得ませんね……」(ビジネスマナーに詳しいライター)
今回の“三田のコメがまずい”発言の経緯などについては9日午後、正式に謝罪会見を開き、《他の産地のお米を貶めるものであり、美味しい米づくりに日々懸命に取り組まれている三田市をはじめ、全国の農業者、関係者の皆さまへの敬意と配慮に欠く、軽率で極めて不適切な発言であったと猛省しております》と謝罪の言葉を述べた。
“仏の顔も三度まで”というが、失言は何回まで許されるものなのか――。