「写真や映像が持つ情報の多さや力を感じました」
衝撃的な展示を見たご感想をお話しになったのは秋篠宮家の長男・悠仁さま。秋篠宮ご一家は7月11日、東京都写真美術館で開催されている「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」をご覧になった。
「この企画展は、中国新聞社など報道機関5社による主催で、各社のカメラマンや市民が撮影した原爆被害を伝える写真や映像を公開しています。
皇室では、学生の間は“学問優先”が慣例となっています。大学の講義がない時間帯だったので、悠仁さまもお出ましになったのでしょう」(皇室担当記者)
4月に筑波大学に入学されてから3カ月。悠仁さまは講義に出席するだけではなく、サークル活動にも積極的に参加したり、交友関係を深めたりなど、充実した日々を送られているようだ。
本誌が悠仁さまのそんなご様子を目撃したのは、6月下旬の夜22時ごろ。この日の悠仁さまはTシャツ姿で、バドミントンのラケットが入っていると思われる「YONEX」のケースを肩にかけられていた。
「悠仁さまは筑波大学附属高等学校ではバドミントン部に在籍しており、大学でもバドミントンサークルに加入されたそうです。
100人規模のサークルで練習は週に3日ほど。そのうち悠仁さまは2日間参加されているそうですから、メンバーでもかなり熱心なほうだと思います。曜日によっては21時まで練習する日もあるのです」(筑波大学OB)
この日、悠仁さまがいらしたのは有名牛丼チェーンの「松屋」だった。おそらく練習が終わった後にサークルの仲間たちと自転車で店に向かい、遅い夕食を取られたのだろう。
ご公務のときはネット上で“やや表情に乏しいのでは”といった声も上がる悠仁さま。
大きく口を開けてお笑いになったり、ときには“ツッコミ”を入れたりするようなお姿も。よほど仲間たちと別れ難かったのか、自転車のサドルに腰をかけられたまま、松屋前の歓談は10分ほど続いていた。
■学生割引がある店で、うどんと丼物を完食
悠仁さまは4月にはファミリーレストラン「ガスト」に行かれていた。大学生らしいリーズナブルなお店を好まれているようだ。
「筑波大学生御用達ともいわれている、うどん店にもご友人たちとお見えになったと聞いています。学生割引がある店で、1千円以下で、おなかいっぱい食べることができます。悠仁さまも、うどんと丼物を完食されたそうです」(前出・筑波大学OB)
悠仁さまの“食べ歩き”について、前出の皇室担当記者は次のように語る。
「悠仁さまにとって、“一人暮らし修業”といった意味もあるのだと思います。いまは秋篠宮邸からつくば市まで通学されているそうですが、今後は大学付近に借りたマンションにお泊まりになる日も増えていきます。
警護のために同じマンションの一室を警察が確保しているそうですが、洗濯や掃除などはご自身がやらなければいけませんし、お食事も自炊されるなり、外食されるなりしなければなりません。いまはご友人たちと、“一人でも気軽に食事ができる店”を探されている状況なのでしょう」
悠仁さまの一人暮らしのお手本になるのは天皇陛下だという。
「悠仁さまも学生食堂を利用されているそうですが、天皇陛下も学習院大学の学食で、特にカレーライスときつねうどんをお好みだったとか。またオックスフォード大学に留学されていたころは、寮の食堂だけではなく、パブなどに通われたりと、“外食”もされていたそうです」(前出・皇室担当記者)
陛下は英国の寮での家事について、’84年の記者会見でユーモアをまじえながら語られていた。
「(洗濯には)最初はなかなか慣れなかったものですが、次第に慣れてきて、最近ではアイロンをかけるのも苦労はなくなったわけですけれども、始めた頃はだいぶ失敗をして、洗濯機にたくさん下着を詰め込んで洗濯機があふれてしまいました(笑)」
皇室番組を長年手がけてきた放送作家の、つげのり子さんは、
「学生時代に友人たちとの交流を深めていき、喜びを分かち合い、ときには悩みを打ち明けたりすることは、人間的な幅を広げることにもつながるはずで、悠仁さまの将来にとって、いずれ大切な意味を持ってくるのではないでしょうか。
そうした交友関係や、ふつうの学生として、さまざまなお店を訪れることにより、“庶民の生活”というものを知ることも大事なことです。
また市井の人々がどのような価値観を持ち、どのような悩みを持っているのかを知る体験は、国民に寄り添い、苦楽を共にする“象徴天皇”の役割について考えていかれるうえで重要だと思います」
悠仁さまにも、若き日の天皇陛下のように、“家事の失敗”をユーモラスに語られる日が訪れるに違いない。