茨城県つくば市で毎年11月に開催される恒例のマラソン大会「つくばマラソン」のエントリー受付が、今年も始まった。コースの高低差が少なく、自己記録を出しやすいとランナーから好評で、例年エントリー開始早々に締め切りになる大人気の大会だ。

45回目を数える歴史ある大会だが、今回は大幅なコース変更が発表され、市民ランナーの間に戸惑いが広がっている。

第5回以降は筑波大学キャンパス内がスタート&ゴール地点となっていたが、今回からスタート地点が市街地の大型ショッピングモールに、そしてゴール地点がつくば市役所庁舎に変更され、筑波大学キャンパス内をあまり通らないコースへと改められたのだ。

「今回のコース変更について大会事務局は、従来の大会では『沿道の応援など市民との関わりが少ない』『車両通行止めにより一時的に孤立する地域が発生する』『主会場が市民から見えにくい』といった課題があったと説明しています。

さらに変更後のコースでは、『ランナーの雄姿を多くの人に見てもらいやすく、沿道応援に行きやすくし、交通規制の影響で一部地域が45分間封鎖されてしまう状況を解消する』などのメリットを挙げています。

しかしコース変更のタイミングが、秋篠宮家の長男・悠仁さまの筑波大学入学と同時期だったこともあり、一部の参加者の間では『悠仁さまの警備体制による影響なのでは』『悠仁さまへの忖度では』などの声も上がっているのです」(地元紙記者)

5月9日のつくば市定例記者会見でも、ある記者から「コース変更は悠仁さまの筑波大学入学に伴う警備上の配慮によるものか? 宮内庁や筑波大学、警察当局からの要請があったのか?」という質問をした。これに対して五十嵐立青つくば市長は、「悠仁さまのご入学とは全く関係ありません。くれぐれも、そういったことは書かないでください」と、完全に否定する一幕もあったという。

コース変更についてはSNSでもこんなコメントが――。

《つくばマラソンのコース変更、色々理由が記載されていますが、実態は警備上の問題ですかね…》
《普通に悠仁さんと関係ないって言えばいいだけなのにくれぐれもってのが逆に怪しい》
《まぁ大学の警備大変だしそうなるよね コース変更の趣旨は無理やり作った感があるからストレートに言っちゃえばいいのに》
《大学構内の警備問題で今年からは高速コースでなくなってるから参戦するか迷ってるけど、皆さんも同じなのかな》

そこで本誌があらためて大会事務局に取材したところ、次のような回答が得られた。

「コース変更の理由は、つくば市の特徴や魅力をより多くの方に発信できるようにするためです。秋篠宮悠仁さまの警備とは無関係です。コース変更については5年以上前から検討が始まっており、過去にも何度か変更は行われています」

あくまでも以前から計画されていた改善策ということのようだが、市民やランナーたちの不信感を払拭することはできるのか。

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