参議院選で歴史的大敗を喫した自民党。投開票から一夜明けた7月21日、石破茂首相(68)は自民党本部で会見を行った。
森山裕幹事長(80)や鈴木俊一総務会長(72)ら幹部メンバーとともに壇上に現れた菅元首相。しかしその“異変”は登場の瞬間から見て取れた。
「菅氏は、上半身がやや前傾した姿勢で、非常にゆっくりとした足取りで登場しました。壇上に用意された椅子に座る際も、女性スタッフが椅子の背もたれを手で支えた状態で菅氏は席に着きました。キャスター付きの椅子だったので、座る際に椅子が動かないようにという配慮だと思いますが、森山氏や鈴木氏はひとりでスムーズに座ったことを考えると、菅氏には特に気を配っているように見えます」(政治部記者)
その後石破首相も登壇し、参院選の振り返りや質疑応答へ。幹部陣は石破首相の後方に座って話を聞いていたが、このときも菅元首相の挙動に違和感が……。
「ほかの幹部たちが時折頷いたり、記者団のほうに視線をやったりするなか、菅氏は一点を見つめたままほとんど動かず。終始うつろな表情を浮かべており、覇気のない様子でした」(前出・政治部記者)
石破首相の進退が注目された会見だったが、思いがけず菅元首相の近影が話題になった会見。X上では健康状態を心配する声が続出している。
《菅さん、あまりにも静止画じゃないでしょうか…。》
《菅(すが)さんの健康状態が本当に心配です。
《石破の会見で菅さんピクリとも動かないけど大丈夫か》
《石破さんはいつもの調子なんだけど、後ろに座ってる菅さん大丈夫かな》
前出の政治部記者は言う。
「菅氏をめぐっては昨年10月の衆議院選挙の際にも体調が心配されていました。選挙期間中に支援者と交流する菅氏の動画がX上で拡散されたのですが、菅氏は支援者に自ら話しかける様子はなく、覇気のない表情。選挙スタッフが『グータッチでお願いします』と呼びかけても、硬い表情を浮かべたまま支援者とこぶしを軽く触れる程度でした。
昨年11月の総理大臣指名選挙でも、両手を胸の前で重ねて硬直したような状態の菅氏がテレビ中継に映し出されました」
長年の政治活動の疲れが出ているのか――。