7月21日、朝の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に生出演した玉川徹(62)の発言が波紋を呼んでいる。
玉川といえば、1989年にテレビ朝日に入社し、リポーターやディレクターを務めていたが、2023年7月末に同局を定年退職。
この日の放送では、前日に投開票が行われた参院選の結果を速報。投票率が57.91%前後(※放送当時の推定)で、前回と比べて5ポイント上昇したと紹介された。
投票率が上がったことについて、玉川は「ここ10年、どんどん選挙に行かなくなった人が(今回は選挙に)行った。そういう人、誰が行ったかを分析しないといけない」と指摘。そして、「今まで選挙に興味がない、政治に興味のない人がたまたまSNSやショート動画を見て、そこで触れてっていう話」と、選挙に行く人が増えた理由を分析した。
続けて、「選挙に行く人は基本的に、政治とかの基本知識を持っている人が行っていたんですよ。それで大体5割ぐらいの人が」とした上で、次のように苦言を呈した。
「ところがそういうものがない、学校だって教えないんだから。近現代史、教えないんだから。そういうことさえ知らない、いま与党と野党がどうなっているかも知らない、そういう人がSNSで初めて触れて、それも全然違うところで、アルゴリズムで飛んできた情報に触れて、それに感化されて行動起こした人が相当数いるっていうことです」
さらに、SNSの情報に感化されて投票に行く人が増えることについて、「それが社会にどんな影響を与えるか分からない。未知数。
昨今、日本では投票率の低さが問題視されているなか、期日前投票が過去最多を記録するなど、大きな前進を見せた今回の参院選。そのため、今回の玉川の発言に対し、“知識がない人の投票に疑問を呈した”と捉えた人も少なくなく、ネット上では疑問の声が続出している。
《知識がなければ投票に行くな、とでも受け取られるような言い方は不適切だと思う。投票率が上がること自体は民主主義においては正常》
《あんなに無党派層やら若者に選挙へ行け!と騒いでいたのに》
《国民を馬鹿にしているのか!》