《26日午後5時半からの #報道特集 前半の特集は… 【参政党の“メディア排除”を問う】》
7月24日に公式Xアカウントでこう告知したのは、TBS系報道番組『報道特集』。
20日投開票の参院選を控える12日、同番組は「争点に急浮上 “外国人政策”に不安の声」と題した特集を放送。
番組では、「参政党は“外国人が優遇されている”と訴え、犯罪や生活保護について強硬な主張を繰り返す」と指摘した上で、インタビューした大阪公立大学准教授はこうコメントしていた。
「日本人ファースト。それだけを取り上げると、『排外主義なの?』『ヘイトスピーチなの?』と言えてしまう。ヘイトスピーチで一番重要なのは、差別の扇動なんです。差別用語を一切使わずに、差別を煽るということ。つまり、『自分は直接“出ていけ”と言ってませんと』という言い訳ができてしまう。日本人ファーストが、その支持者に対して排外主義・ヘイトスピーチを煽るという効果。当然、言っている側もわかっていない訳がない」
そして特集の最後、同番組メインキャスターを務めるTBSの山本恵里伽アナ(31)は、「社会が決して受け入れてこなかった、排外的な、差別的な言葉がSNSで拡散していく。そういった現実に、正直すごく戸惑いを感じています」などと述べた。
山本アナのこの提言には、“まっとうな意見”“勇気ある発言”と賛同の声が寄せられるいっぽうで、“偏向的”“日本人ファーストの何が悪い”といった批判の声も吹き荒れることに。
さらに、翌13日には参政党が公式ホームページで《選挙報道として著しく公平性・中立性を欠く内容が放送された》としてTBSに厳重に抗議し、訂正等を求める申入書を提出したと発表。
これに対しTBSは《今回の特集は、参政党が⽀持を伸ばす中、各党も次々と外国⼈を対象とした政策や公約を打ち出し、参院選の争点に急浮上していることを踏まえ、排外主義の⾼まりへの懸念が強まっていることを、客観的な統計も⽰しながら、様々な当事者や⼈権問題に取り組む団体や専⾨家などの声を中⼼に問題提起したものです》とし、《この報道には、有権者に判断材料を⽰すという⾼い公共性、公益性があると考えております》と回答。
しかし、14日に同党は再びホームページにて《「公益性・公共性のある報道である」として、構成の公正性や取材姿勢の偏りといった本質的な問題点には一切触れない回答が寄せられました》とし、《BPO放送人権委員会の申立要件にあたる「相容れない状況」が生じた》として正式に同委員会への申立てを行うことにしたと発表するなど、事態が収拾する気配は見えない。
そんな状況下で、冒頭のように再び参政党特集を告知した『報道特集』。Xに投稿された写真には22日の同党の定例会見で出席を認めなかった「神奈川新聞」の記者に話を聞く様子もあった。
「この日、同紙の記者は『事前申請がない』ことを理由に会場では出席を拒否されました。その後、会見への出席条件に事前申請という記載はなかったことが判明。その後、『朝日新聞』の取材に対し、同党は拒否の理由について『内部で検討したい』として回答を保留しましたが、翌24日に党ホームページで公表。
同記者が《本党の街頭演説で大声による誹謗中傷などの妨害行為に関与していた》として、《混乱が生じるおそれがあると判断》したなどと説明しました。党に批判的なメディアには徹底抗戦の構えを見せる参政党と、一歩も引かないTBSの戦いの新局面に注目が集まっています」(全国紙政治部記者)
抗議を受けるなか、改めて参政党を特集するTBSに対し、X上では《地上波を使ってまだ偏向報道続けるのか。マジでいい加減にしろ》《全く懲りてなくてワロタ》といった批判の声が。
一方で、TBSの攻めの姿勢に《徹底的に追求して欲しい》《批判に耳を貸さず、自らの主張だけを通そうとする【参政党】の姿勢に、『強い不信感』を抱きます。
果たして、この勝負の行方は――。