「会社に向かおうと早朝に商店街を歩いていたのですが、そこでスタッフらしき人が『すみません!すこしお待ちください!』『迂回していただくほうが時間はかからないと思います!』と歩行者に声をかけているのが聞こえたんです。

その先には100人ほどの人たちが集まっているようで、なにやら騒がしいなと立ち止まって見てみると、その集団の真ん中には髭をたくわえた役所さんが。

そこで初めて撮影だと気づきました」(通行人)

気温が30度を超えた7月下旬の朝7時ごろ、都内の商店街でドラマ撮影に臨んでいたのは俳優の役所広司(69)。白いシャツ姿の彼の顔面はひげにおおわれていた。

この日、役所は“Netflix制作の配信ドラマ”の撮影を行っていたようだ。

「本作品は、脚本を宮藤官九郎さん(54)が担当するオリジナル作品になるそうで、主演が役所さん、そしてそのライバル役としてダウンタウンの浜田雅功さん(62)が起用されたといいます。

役所さんと浜田さんはそれぞれ“俳優役”を演じるそうで、作品としてはコロナ禍からサウナブームまで、近年の世相をふんだんに取り入れたクドカンワールド満載の作品になるようです。

浜田さんとしては実に15年ぶりとなる俳優復帰作になるほか、世界配信のドラマということもあり、今後は海外でのロケも控えていると聞いています」(制作関係者)

今夏がクランクインとなる本作。しかし、暑さのためか、現場での役所の表情は終始険しく、撮影の合間にはシャツの前ボタンを開けて胸をはだけた格好になることも。

スタッフらが甲斐甲斐しく近距離から携帯用のハンディファンを向けたり、ハンカチに包んだ氷を役所の首の付け根に当てて、涼をとらせる様子も見られた。

「役所さんは何やら混乱した様子の人物を演じているようで、商店街に100人ほどのエキストラが右往左往に入り乱れる中で、周囲に何かを呼びかけるようなセリフを絶叫。200メートルほどの長さがある商店街のアーケードに、役所さんの鋭い声が大きく反響していました。

“日本を代表する名優”の演技ということで、通勤中にもかかわらず、その芝居を多くの通行人たちも立ち止まって見物していたほか、なかには圧倒されて感動の声を上げている人もいましたね」(前出・通行人)

6回ほど撮影を繰り返したあと、商店街のカットを撮り終えた撮影隊はその場を後に。しかし、ロケ地を変えた後、この日の撮影は夜の20時ごろまで続いたという。

「本作は今夏にクランクインしたそうで、撮影は厳しい暑さのなかで進められます。現場によってはなかなか涼む場所もなかったり、早朝での撮影にもかかわらず、すでに汗ばんでしまっていることも少なくありません。

先日には細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』で声優として出演することが発表されるなど、今年も旺盛な芸能活動を継続している役所さんですが、69歳という年齢もありますし、熱中症などにはくれぐれも気を付けて頂きたいですね」(前出・制作関係者)

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