物価が上がるいっぽうですが、給料は依然として伸び悩んでいます。物価変動の影響を差し引いた「実質賃金」は、5カ月連続のマイナス(2025年7月、厚生労働省)。

政府は「2年連続で5%以上の賃上げを実現した」などと胸を張りますが、それを上回る物価高で家計は疲弊しています。

参議院議員選挙では“給付か減税か”が議論の的になっていますが、結論を待つ余裕がない家庭も多いのでは。まずは、家計の自主防衛に徹しましょう。

そのため最初に取り掛かりたいのは家計管理です。家計簿は大切なツールですが「面倒で続かない」方が多いもの。そんな方にお勧めしたいのが、レシートをスマホで撮影するだけで家計簿ができる「家計簿アプリ」です。なかには、ポイントがもらえるアプリも登場。ポイント付与が家計簿を続けるモチベーションになるでしょう。

たとえば「マネーフォワードME」は、2024年12月から「ポイントがまる家計簿」を始めました。アプリの起動で1日1ポイント、銀行口座やクレジットカードの登録で5ポイントなどがもらえます。

貯まるポイントは独自のものですが、1ポイント=Vポイント1ポイント分=1円相当として交換できます。

「レシーカ」はスマホでレシートを撮影すると、Vポイントがもらえます。

レシートの撮影が各月5日目から1枚につき1ポイント。月20日以上の撮影でボーナスポイントが最大10ポイントもらえます。ふだんVポイントを集めている人なら、交換の必要がないので便利でしょう。

■独自のポイントが主要なポイントサービスに交換可能

「CODE」もレシートをスキャンすればポイントがもらえます。「バーコードチャンス」と呼ばれるゲームの結果次第で、最大5千円相当のポイントが当たることもあるゲーム性の高いアプリです。

貯まるのは独自のポイントですが、dポイントや楽天ポイントなどほぼすべての主要なポイントサービスに交換可能です。ふだんどのポイントを貯めていても、使いやすいアプリでしょう。

このように家計簿アプリを選ぶ際は、付与されるポイントを基準に選ぶのも手です。また、貯まったポイントは失効しないうちに、どんどん使うといいでしょう。

どのアプリも、読み込まれたレシートの情報が食費や光熱費などのカテゴリーに分けて集計され、家計簿が自動で作成されます。手書きのほうがムダ遣いなどの気付きが多いとは思いますが、とにかく数カ月続けてみて家計をすることから始めましょう。

そのうえで「最近、朝夕2本も飲み物を買っている」などと気付くことが大切です。

出費は1日2本で300円、月20日買うと6千円、1年で7万2千円! こうしたムダ遣いをあぶりだし、反省して「次からは水筒を持参しよう」などと行動を変えることが、節約や家計管理に役立ちます。

ポイントが貯まる家計簿アプリで家計を点検し、物価高に負けない家計管理を目指しましょう。

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