今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』。8月6日放送で、天真爛漫で歌うことが好きな朝田3姉妹の三女・メイコが、長らく憧れていたのど自慢の予選会に挑み、思い続けていた健太郎(高橋文哉)と結ばれるシーンが描かれた。
「原さんは新海誠監督の新作アニメ映画『すずめの戸締まり』(22年)で、1700人を超える応募者のなかからヒロインに抜擢され、声優を務めたことはありますが、歌手活動をしていたわけではありません。今回の朝ドラでは歌を披露するシーンが多いため、事前に歌唱特訓をして現場にのぞんだと聞いています」
今週放送分で、長女・のぶが暮らす東京へ、河合優実(24)演じる次女・蘭子と三女・メイコがやってくる。朝田3姉妹が久々に勢ぞろいするシーンが続き、SNS上も“3姉妹集結”と盛り上がっている。前出の制作関係者は続ける。
「朝田3姉妹ではヒロインの今田さん、ドラマ『不適切にもほどがある!』で話題になった河合さんが注目されがちですが、実は役者として最もキャリアが長いのは最年少の原さんなんです。
今田さんは2013年、16歳のとき地元・福岡でスカウトされ芸能界入り。河合さんは2019年、高校3年生で芸能事務所に自ら応募して合格。18歳での“遅咲きデビュー”が本人もコンプレックスだったと話していました。
いっぽうで原さんのデビューは2009年で6歳のとき。数々のテレビドラマに子役として出演し、雑誌『キラピチ』専属モデルや『おはスタ』(テレビ東京系)のおはガールを務めていたこともありました」
長いキャリアゆえ、紆余曲折もあったようだ。
《以前の事務所で、所属していた部門がなくなってしまい、芸能活動が何もない状態になってしまった時期がありました。そのときに「これまで当たり前にあると思っていたものは、当たり前ではないんだ」「このお仕事ができなくなってしまうかもしれない」ととてもショックを受けて。女優のお仕事が自分にとって、とても大事なものになっているんだと改めて気づきました。
実はそれ以降、オーディションでさらに緊張するようになってしまったんです。「これは自分にとって大切なものなんだ」「受からなかったらどうしよう」という気持ちがより強くなったのかもしれません》(『クランクイン!』22年11月11日)
まさかの“無職”時代を経て、2018年に現在の所属事務所、トライストーン・エンタテイメントへ。話題作に次々と出演し、昨年、実写版『推しの子』有馬かな役でさらに大きな注目を集めた彼女は今作が朝ドラ初出演。番組公式HP上に掲載されているインタビューでは、今田と河合との現場エピソードが綴られていた。
《(今田と河合は)やさしくて穏やかで、最初からたくさんお話してくださいました。私が出演している他の作品を見てくれていて、その感想を伝えてくださるんです。お芝居でもすごく頼りになりますし、お二人がお姉ちゃんで本当によかったなと思う毎日です》
主人公の姉妹役は“朝ドラヒロインの登竜門”ともいわれる。『あんぱん』での原の演技に期待が集まる。