8月13日、NHK連続テレビ小説『あんぱん』の第98話が放送された。

同作は「アンパンマン」の生みの親・やなせたかしさんと妻・暢さんの夫婦をモデルにした物語。

この日の放送ではいまだ漫画家として売れる気配のない柳井嵩を、作曲家のいせたくやが訪ねた。

いせは独特な雰囲気の演出家・六原永輔を連れて嵩が不在の柳井家にやって来ると、ミュージカルの舞台美術を嵩に手がけてほしいと持ち掛ける。妻ののぶに話を聞かされた嵩は当初弱腰だったが、のぶに背中を押され稽古場を訪れることにした――。

このいせを演じたのは、国民的バンドへと成長した「Mrs. GREEN APPLE(以下、ミセス)」の大森元貴(28)。大森は劇中、六原がのぶに向かって“ミュージカルの舞台美術を嵩にしてもらうことにした”と話したところ、「してないよ、まだ。柳井さんに会ってから決めようって言ってたじゃん」とツッコミ。

また、稽古場を訪れた嵩が六原の雰囲気に怖気付いて帰ろうとしたところ、「怒らせたなら謝ります。ごめんなさい!」といい、「そういうことじゃない……」という嵩に「そういうことって、どういうこと」と謝りながらユーモラスに聞き返すなど、印象に残る演技を見せていた。

そんなコミカルなシーンを演じ切った大森に目をつけた映画監督が。それは、福田雄一氏(57)だ。福田氏は第98話の放送終了後、Xで《あんぱん。ついにミュージカル製作に突入!》と切り出すと感想を長文で投稿。

いせが稽古場で役者に向かって言った「君たちに技術があるのはわかった。技術なんていらない。君たち自身が楽しまなきゃ意味がないんだ」という言葉に共感したようで、《福田組のミュージカルとコンセプトが同じ過ぎる!!》と綴った。さらに別の投稿では、

《しかし、大森元貴さんって、コメディ出来るんだなあ》

と顎を触る顔の絵文字とともに感心した様子も。するとXでは、

《はい!!できます!!ぜひともコメディー映画に…!!》
《見つかってしまった笑 もっくんのコメディ見てみたいな》
《ぜひ福田組に》
《福田組でがっつりコメディ見てみたいなぁ》

と大森の福田組加入を期待する声が相次いだ。

「大森さんは今年4月に公開された映画『#真相をお話しします』で俳優デビューを果たしたばかりで、役者歴はまだ浅いです。しかし、ミセスでは音楽劇風のライブを開催しており、そこで演技力を培ってきました。そのライブを『あんぱん』の制作統括の倉崎憲氏が観賞したことが、今回の出演のきっかけになったそうです。

また、ミセスは昨年12月に公開された福田氏が監督を務めた映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』の主題歌を担当しています。そういった縁もあり、もしかすると大森さんが福田組に加入する日もそう遠くはないかもしれません」(映画関係者)

福田氏のもと、大森のコメディアンとしての才能が開花するかもしれない。

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