8月26日深夜放送の『相席食堂』(ABCテレビ系)に、芸人・つまみ枝豆(67)が登場。「たけし軍団」随一の“武闘派”として知られ、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)をはじめとするバラエティ番組で視聴者に恐怖を植え付けてきた枝豆だが、この日の放送でも所々で険悪なムードが漂っていた。

今回、枝豆がロケに訪れたのは、「長岡花火」や「全国有数の枝豆の産地」として知られる新潟県長岡市。街に繰り出した枝豆は、「聞くところによると、バイパスができてから人通りが少なくなった」とタクシーの運転手から仕入れた情報を伝えながら、通行人の少ないアーケードを紹介するのだが、早速スタッフをこう叱責した。

「店ないよ。これリサーチしたの、ちゃんと。店が開いてるかどうか。してねえでしょ」

ほどなくして営業中の老舗まんじゅう店が見つかり、入店した枝豆。店主と和やかにあいさつを済ませると、店の好意でまんじゅうを食べられることになり、店主がバックヤードに姿を消した途端、枝豆は番組側の体裁を気にしたのか、「買ってくれよ。買いましょうか?とかって……」とスタッフをたしなめていた。

今回の相席食堂は、猛暑を吹き飛ばす「背筋凍る怪談SP」と名付けられており、まんじゅう店を出た枝豆は、次の目的地に向かう道すがら、師匠・ビートたけし(78)が’94年にバイク事故を起こした当時のエピソードを披露。たけしは事故を起こした際、暗闇を歩いている途中に、自分の姿をしたボロボロの着ぐるみをゴミの山から見つけ、その場で着るという臨死体験をしたという。枝豆は、「それを着ることによって、こっちに戻ってこれたのかもしれない」と話すのだった。

そして、枝豆が到着したのは、長岡市内の恒例行事「世界えだまめ早食い選手権」の会場。

ここでも、現地の農家と接触し、長岡産の枝豆に関する知識を伝えるなど、ロケを全うするのだが、スタッフから「大会に参加しませんか?」と提案されると、枝豆がキレた。

「なんで参加すんだよ。勝ち負けで、絶対勝てるわけないのに参加してもしょうがない」
「見るのはいいけど、無理無理。賑やかしの噛ませ犬みたいなことはやらない」

ベテラン芸人としての矜持を見せつける枝豆だったが、ワイプでVTRを見ていたMCの千鳥・ノブ(45)は「やれよ!タレントは噛ませ犬やいつまでも!」とツッコむ。大会を見届けた後、主催者から「来年は是非」とアプローチを受けてもなお、枝豆は「来るかよ」と即答し、“微妙な空気”が流れるのだった。

この直後の場面で、長岡の枝豆農家の畑を訪問することになったのだが、ここで枝豆の神経を逆なでしかねない人物が登場する。“埋め師”こと女性ディレクターの中村氏だ。

「7月8日放送回では、お笑いコンビ『ジェラードン』のアタック西本さん(38)が畑に体を埋め、顔だけを露出させるというシーンがあったのですが、当時、現場を仕切っていたのがディレクターの中村さんです。ただ、西本さんは体を張った芸を披露したにもかかわらず、笑いはまったく起きず……。ただでさえ若手がやるような芸ですから、枝豆さんと相性がいいわけがありません」(テレビ誌ライター)

もちろん、今回も“畑に埋まっているインサートが撮りたい”と枝豆に提案する中村氏だったが、返ってきた答えはこうだ。

「は?本気で言ってんの?申し訳ないけど、けっこうな歳の古い芸人なんだよ。痛いとか熱いとか、苦しいとかいう芸は、さんざんっぱらやってきてる。

それを今さらやって、なんのメリットがあるのかっていう。別にやる必要ねえだろって」

さらに、枝豆は中村氏を睨みつけるようにして、こう詰め寄る。

「やってほしいんだったら、ちゃんと説得しろよお前。全然言ってることがわかんねぇよ。その意図が」

その後、一行は枝豆畑を訪れるのだが、そこでも中村氏は、バンの中に居座る枝豆に対し、再度“畑に埋まる”ことを提案するも、枝豆は「若手の芸人を誰か呼んで、やったら?こんな長い話するんじゃなくて、やらないって言ったら、やらなんだよ」と固辞。このまま険悪なムードでロケも終わるのかと思いきや……。

実際のインサートでは、牧歌的なBGMと共に、畑の隅で無表情で土に埋まる枝豆の姿があったのだ。この場面で、スタジオでは番組おなじみの「ちょっと待てぃ!」のボタンが押され、ノブも相方の大悟(45)も大爆笑。中村氏によると、枝豆は土の中で“ほぼ立ったまま”埋まっていたという。

「散々スタッフの要求を跳ねのけながらも、最終的に“埋まる”ことで笑いを取るという、さすがのオチの付けた方ですよね。今考えれば、番組内の不機嫌な言動の数々も、最後のオチのための盛大な“フリ”だったのかもしれませが、見かけ上は千鳥の二人のツッコミがなければ、とても中和できそうにない雰囲気でした。この“どこまでがガチか分からない”ノリが枝豆さんならではですね」(前出・テレビ誌ライター)

実際、Xでは、冒頭から日頃テレビで見せている恐ろし気な雰囲気でロケを進めつつ、最後は期待に応えた枝豆を評価する視聴者の声が上がっている。

《つまみ枝豆さん… ブチギレがいい振りでした。縦で立ち笑》
《壮大なフリ埋まりだった枝豆さん》
《冒頭の枝豆さんは怖いから、、、の時点で前振りだったのか 芸人魂と埋め師の底力みせてもらいました》
《さすがやわ~枝豆大食い大会に出ない!の小競り合いから前フリやったんやな》

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