《優れた作品ですので安心して飛び込めると思いましたし、新たな役にチャレンジできることがうれしかったです》
8月31日、フジテレビの公式サイト上でこうコメントしたのは女優の沢口靖子(60)だ。沢口は、同局の新月9ドラマ『絶対零度 ~情報犯罪緊急捜査~』で主人公の刑事役を演じることとなった。
「『絶対零度』は’10年にスタートした人気ドラマシリーズ。シリーズ毎にテーマが変わり、これまでに上戸彩さん(39)や沢村一樹さん(58)が主役を務めてきました。沢口さんが主演を務めるシーズン5の舞台は情報犯罪特命対策室で、特殊詐欺やサイバーテロなどに立ち向かう姿が描かれるようです」(テレビ局関係者)
沢口がフジテレビの連続ドラマに出演するのは、『お江戸捕物日記 照姫七変化』以来35年ぶりのこと。さらに芸歴41年にして初のフジテレビ月9ドラマ枠出演となる。
そんな沢口といえば、法医研究員の榊マリコを演じる主演ドラマ『科捜研の女』(テレビ朝日系)が昨年、放送25周年を迎えた。しかし、同ドラマは事実上の“打ち切り状態”となっており、新ドラマ出演を決めるまで沢口の胸中は“複雑”だったようだ。
「特に“最終回”とは告知されていませんが、昨年夏に放送されたseason 24が連続ドラマとして最後となったそうです。
打ち切りの理由は、舞台となっている京都にある東映撮影所での高額なロケ費用や視聴率の低下などと言われています。特別な最終回がなかったため、スペシャルドラマの制作をテレ朝側は沢口さんに示唆していましたが、その話も具体的には進まず沢口さんには歯がゆさがあったようです。
また、『科捜研の女』で演じていたマリコにも愛着があるため、同ジャンルの“事件解決物”に出演することに複雑な気持ちもあったそうです。それでも未練を断ち切るため、沢口さんは7月の上旬に出演を決心したといいます」(前出・テレビ局関係者)
『絶対零度 ~情報犯罪緊急捜査~』について《真犯人の正体が見えず、国民の安全を脅かす“情報犯罪”に個性豊かな新メンバーで挑みます!どうぞ楽しみにしていてください》と呼びかけた沢口。複雑な思いを抱きながらも、新たなステージに立つ。