8月30日、31日放送の『24時間テレビ48―愛は地球を救う―』(日本テレビ系)で、総合司会を務めたお笑いコンビくりぃむしちゅー上田晋也(55)。2日間にわたって疲れを見せることなく番組を盛り上げていたが、“バラエティ過ぎるノリ”は一部視聴者から不評を買ってしまったようだ。

問題視されたのは、30日の番組序盤のこと。チャリティーマラソンのランナーを務めたSUPER EIGHTの横山裕(44)がスタートを切ってすぐ、氷川きよし(47)がエールを送るために代表曲『限界突破×サバイバー』を熱唱。だが、歌唱後に上田が「氷川さん、いまのリハだから」と茶化すような発言をし、氷川や周りの出演者が困惑した表情に。水卜麻美アナ(38)が「嘘ですよ!嘘ですからね。本番です」と訂正を入れたものの、上田は氷川のほうを指さして大笑いしていた。

いっぽう、この上田のいじりには“前段”があるという。

「番組開始から10分あまり経った頃に、上田さんが『氷川さん、いちいち“これリハーサル?本番?”って聞くのやめて』と冗談混じりに釘を刺した場面があったのです。氷川さんも『なかなか慣れなくて、テレビに』と、照れ笑いをしていました。上田さんはこうした“絡み”を踏まえて氷川さんの緊張をほぐそうとしたのだと思いますが、氷川さんが『限界突破』を歌唱した際にはだいぶ時間が経っていたので、上田さんの“リハいじり”が空回ってしまったのだと思います」(テレビ誌ライター)

さらにその後も、上田の“空回り”は続いた。

同日20時台に放送された「みんなで挑戦! パラアスリート スゴ技チャレンジ」では、バドミントンラリーに挑戦。最新のギネス世界新記録129人を超えるため、150人の参加者が集まり、一般人とともにパラリンピックのメダリストやチャリティーパートナーの芸能人らもラケットを握った。

しかし1度目の挑戦では、21人目にラリーが回ってきた宮川大輔(52)の打ち損じによって失敗。

すると、ラリーに参加していた上田は、マイクを手に「みなさんどう思います~?あれはないよな!」「大輔さん、いま国技館、いや日本列島が引いております!」と会場全体に響き渡る声でいじったのだった。

また、2回目のチャレンジでは3人目にラリーが回ってきた氷川、ラストの3回目のチャレンジでも6人目にラリーが回ってきた岩田剛典(36)のミスによって失敗してしまう結果に。上田は岩田を全力でフォローするいっぽうで、最後まで宮川のミスを責め続けていた。

「あそこまでラリーが続かず、しかも番組を牽引する出演者側のミスが原因というのは上田さんにとっても想定外だったのでしょう。ミスをした宮川さんたちに批判が及んでしまう可能性があることから、上田さんが率先して宮川さんを“集中攻撃”したという見方もあります。とはいえ、通常のバラエティ番組とは異なり、共生社会の実現を促進する要素が強い企画。そのため、上田さんが執拗に宮川さんを責め続ける姿は、真面目に見守っていた視聴者にとって受け入れ難かったのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)

これら上田の言動について、ネットでは番組との相性を問題視する声が続々。

《まじで上田ずっとうるさいな。この人はしゃべくりみたいなバラエティはいいけど24時間テレビみたいな番組の司会はほんまにむいてないやろ。なんか声が無駄にでかいのとガヤガヤしてて不快》
《芸風がそうさせてるのかもしれないけど、24時間テレビでは抑えないと。みんなチャリティ、ボランティアで一生懸命やってるのにディスるのはアウト!》
《上田さんにチャリティー番組のメイン司会は無理なんじゃないですか? ご自身が看板のお笑い系バラエティ番組ならともかく》

今年で2年連続『24時間テレビ』の総合司会を務めた上田だが、番組の窮地を救うべく期待されたキャスティングだったという。

「同番組をめぐっては、’23年11月に日本テレビの系列局である日本海テレビ幹部社員による寄付金着服問題が発覚し、放送前から打ち切りを求める声が殺到しました。

また、旧ジャニーズ事務所の創業者である故・ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けて、長年にわたって同事務所のタレントが務めてきたメインパーソナリティーを置かないスタイルに変更。司会者のキャスティングが難航するなか、同局でのレギュラー番組を複数持つ上田さんに白羽の矢が立ったといいます」(芸能関係者)

しかし、『24時間テレビ』における芸風への批判は昨年もあった。上田と同番組の“相性”について、前出の芸能関係者はこう指摘する。

「上田さんは数々の人気バラエティ番組でMCの手腕を発揮してきた実績がありますが、主に特定の誰かを“いじる”言動で笑いをとる芸風が目立ちます。通常時のトーク番組などでは盛り上がるかもしれませんが、真面目な姿勢が求められるチャリティー番組では逆効果に映ってしまうのでしょう。昨年もランナーを務めたやす子さん(27)に対して“お前”呼ばわりをしたり、さまざまな場面で出演者を茶化したりするようないじりが不評を買っていました。

『24時間テレビ』で笑いをとることは“NG”ではありませんが、誰もがほっこりと笑えるような芸風の方が受け入れられやすいのかもしれません。批判している人も上田さんそのものが嫌いということではなく、あくまでも24時間テレビとの相性が悪いと指摘している人がほとんどです。なので総合司会ではなく、スポットのコーナーでの司会などのほうが上田さんの魅力が活きるような気もするのですが……」

総合司会の発表に際して、「ちゃんと皆さんに寄り添うことはもちろん大切ですが、楽しみながらチャリティーができる、という番組を目標にしています」とコメントを寄せていた上田。もし来年も続投となれば、視聴者の意見に順応することはできるだろうか。

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