9月3日、麻薬取締法違反の疑いで、同居する交際女性とともに逮捕された俳優・清水尋也容疑者(26)。7月10日までに東京都杉並区の自宅で、大麻の成分を含む植物片を所持した疑いが持たれている。

「警視庁の捜査員が3日午前4時すぎに、清水容疑者の自宅を捜索したところ、テーブルの上に乾燥大麻のような植物片や吸引に使う巻紙が見つかりました。今年1月に清水容疑者が大麻を使用しているという情報が警視庁に入り、慎重に捜査が進められていたとのことです。清水容疑者と女性は調べに対して、『大麻を持っていたことは間違いありません』と認めているといいます」(スポーツ紙記者)

報道各社が公開した映像では、同日午前6時半ごろに捜査員に連行される尋也容疑者の姿が。白いマスクを着け、顔を隠すように帽子を目深に被り、うつむきながら車の後部座席に座る様子が映し出されていた。

アンニュイなルックスと186cmの長身スタイルを持ち、高い演技力も評価されてきた清水容疑者。’12年公開の映画『震動』で俳優デビューして以降、映画『渇き。』や『東京リベンジャーズ』シリーズなど数々の話題作で存在感を発揮。ドラマでは’21年後期の連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK)で朝ドラデビューを果たし、現在放送中の日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)でも主要キャラクターを演じるなど、人気俳優として着実に実績を積んでいたところだった。

将来を有望視されていた新進気鋭の俳優が芸能界入りをしたきっかけは、同じく俳優として活動する4つ上の実兄・清水尚弥(30)だった。

「尋也さんが小学6年生のとき、尚弥さんが主演した映画『からっぽ』の試写会で、尚弥さんの事務所関係者からスカウトされたそうです。尋也さんは8月8日放送のトーク番組『A-Studio+』(TBS系)で、幼少期に両親の離婚によって母子家庭になったこと、21歳のときに母親が病気で亡くなったことなど生い立ちを明かしていました。とりわけ母親が亡くなったとき、自身を支えてくれたのは尚弥さんだったといいます。

尚弥さんは尋也さんに負担がかからないよう、実家の引き払いなど家のことを全て担ってくれたそう。番組内で尋也さんは、『あのときは兄も絶対、精神状態的にも不安定だったと思うし、僕もその気持ちがわかるので、本当に兄には感謝しています』と語っていました」(テレビ誌ライター)

8月下旬にも尋也容疑者のインスタグラムのアカウントで、兄弟一緒にライブ配信をするなど仲睦まじい素顔も垣間見せていた2人。尋也容疑者は過去のインタビューでも、尚弥について「尊敬する先輩」と語っていた(’15年4月配信『CREA』より)。

兄弟の関係性を知るファンからは、尋也容疑者の逮捕報道を受けて、尚弥を心配する声がXで上がっている。

《尚弥大丈夫かな》
《尚弥くんが心配です!!!!!》
《清水尋也逮捕でいちばん可哀想なのはお兄さんよね》

「いまのところ尚弥さんは、尋也容疑者の逮捕についてコメントなどは出していません(3日17時現在)。尚弥さんは今年の7月いっぱいで所属事務所を退所し、フリーランスに転身。独立したタイミングでインスタグラムのアカウントも新しいものに切り替えていましたが、投稿は8月28日を最後に更新が途絶えています」(芸能関係者)

いっぽう、兄弟俳優で実弟が逮捕された事例といえば、’23年6月に大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された永山絢斗(36)が思い起こされるだろう。絢斗は’23年9月に東京地裁から懲役6月、執行猶予3年の有罪判決が言い渡されている。

「絢斗さんが逮捕された当時、兄の永山瑛太さんは(42)は、真っ先に報道陣の前に姿を現し、『俺は許さない、それだけですね』と憤っていました。絢斗さんも俳優を目指したのは、瑛太さんの影響だったといいます。瑛太さんはそんな弟について、『絢斗が俳優になりたいっていうのは、それは自分で決めたことですから。俺は兄として応援したかった』とも語っていました。

尋也容疑者も10年以上にわたって芸能界に身を置いているのならば、薬物疑惑で逮捕された芸能人を見てきたはず。まして同じ俳優として活動する尚弥さんに、迷惑がかかってしまうことも想像できたでしょう。弟思いで知られていた尚弥さんですが、今後、どのような対応に出るかも注目が集まりそうです」(前出・芸能関係者)

互いに支え合ってきた家族として、同じ俳優仲間として、切磋琢磨し合ってきた弟を兄はどのように見ているだろうか。

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