「大谷選手が749日ぶりに勝ち投手となった試合は本拠地ドジャー・スタジアムでした。実は真美子さんは7月から本拠地での試合は愛娘を連れて、球場内のスイートルームでよく観戦していました。
8月28日(日本時間、以下同)、ドジャースの大谷翔平選手(31)は対レッズ戦を5回1失点で投げ切り、2回目の右肘手術から749日ぶりの白星をあげた。スポーツ紙記者は言う。
「試合後の会見では『(2回の手術を経て)元どおりに投げられるか不安でした』と吐露し、ドクターやトレーナーらに『本当にありがたい』と感謝を示していました。そのうえで今後の登板方針を聞かれた大谷選手は『現時点では先発投手もそろっていますし、自分の役割としては与えられたイニングをしっかり投げ切って勝てる可能性を上げ、ブルペンの負担も減らしたい』と告白。現地では久々の勝利よりも、むしろこの発言が“クローザー起用に前向き”と注目を集めることとなったのです」
これには伏線が――。
「以前から球団内では、’23年のWBCでずっと先発だった大谷選手が、決勝戦ではクローザーを務めて世界一となった戦法を研究していたそうです。
8月21日、ロバーツ監督は取材陣を前に、彼のクローザー転向について『現時点では先発』と語りながら、『いろいろな選択肢を探っている』『先発投手陣の状況や、翔平自身の状態に大きく影響される』などと語り、否定することはありませんでした。
特に今季初勝利となった試合では、二刀流復帰後に投じていなかった高速カーブが効果的に決まっていました。この球種は腕の負担が大きく、リハビリ期間が無事終了したという明かしだといえます」(前出・スポーツ紙記者)
大谷が勝ち投手となったことで、また新たな挑戦が始まる可能性があるというのだ。
前回のWBCで侍ジャパンを指揮した栗山英樹前監督は’23年3月に出演した『news zero』(日本テレビ系)で以前から大谷のクローザー起用を考えていたとし、こんな舞台裏を明かしていた。
「どちらかというと“投げてね”というと、(大谷は)ちょっと嫌がるあまのじゃく系の選手なので一切投げてとは言わなかった。『登板があるぞ』という雰囲気だけ出していたら彼は勝ちたいので『投げます』と言ってくれると信じていました」
チームの勝利のためならば、大谷は必ずしも先発だけに固執しないということなのだろう。
■選手時代の勝負飯は梅おにぎりだった
『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2025』の著者でスポーツライターの友成那智さんは言う。
「ドジャースは今年の7月までクローザーを務めていたタナー・スコット投手が左肘の炎症で負傷者リスト入り。1カ月間チームを離れ、8月23日に復帰しました。しかし、本来は2点以内に抑えたい防御率が彼の場合は4点前後と、“頼れる守護神”とは言い難く、最終回で勝ち試合を逆転されることが少なからずあります。
山本由伸投手を筆頭にドジャースの先発投手は安定しています。そこで、立ち上がりがよく、初回に失点することがあまりない大谷選手を期間限定でクローザー転向させることは作戦としては有効だといえます。リードしている場面で登場するクローザーは先発以上に精神的なプレッシャーがかかるものですが、水原一平氏の銀行詐欺事件など、数々の修羅場をくぐりぬけてきた大谷選手なら乗り切れるはず。早ければ今月にでもお試し起用される可能性はあると思いますよ」
連覇に向け、さらなる期待と重圧がかかっている大谷。そんな彼を応援すべく、真美子さんは現地観戦だけでなく、自宅でもバックアップに務めていたようだ。彼女の知人は言う。
「マナ(真美子さんの愛称)は選手時代は食欲旺盛でなんでも食べていましたが、意外とハンバーガーやパスタがお気に入りだった記憶があります。ところがLAで翔平さんと暮らし始めてからは、和食のおいしさに目覚めたと聞きました。
さらに真美子さんは大谷と同じく“願掛け”にこだわる一面も。
「翔平さんは打撃が不調なときはバットにメッセージを書いたり、自分なりの“おまじない”を行っています。ハワイに行くときはパワースポットを訪れるなど、ゲン担ぎが好きなんですね。
マナも彼が本調子ではないと感じたら、“気分をアゲよう”とチキンカツやフライドポテトなどの揚げ物を作っているそうです。また、翔平さんが活躍できなかった試合後は“次はよい波に乗れるように”という意味も込めて海苔を料理に使うと聞きました。サラダやパスタのトッピングに海苔を散らしたり、チーズと海苔の相性が抜群らしく、おやつ感覚のおかずとして取り入れているのだとか」(前出・知人)
海苔といえば、大谷は現在“おむすびアンバサダー”としてコンビニのCMに出演。前出の知人によれば、真美子さんもおむすびにはこだわっているようだ。
「夏場は食材の足が早いので、自宅で食べる場合はマヨネーズ系の味付けは避けているそうです。昔からの定番は梅干しのおにぎり。マナは選手時代にチームのYouTubeチャンネルで“勝負おむすび”の具を聞かれた際に『梅です!』と即答していたほどです。
それに今は大葉をちょっと足してより爽やかにしたり、塩昆布を加えるなどして塩分を適度に補う具材を選んでいるといいます」
真美子さんがプロデュースするアゲアゲ&ノリノリの“開運飯”で今秋は大谷の守護神化が加速するかもしれない。