「失敗は、するものだと思って生きてます。もちろん反省も後悔もするけど、するって思ってたらそんなに怖くない」

伊藤沙莉(31)がそう語ると、会場からは共感の声があがった。

日本女子大学で行われた夏期特別教室では、映画『風のマジム』の上映後に伊藤と原作者の原田マハが登壇。夢やキャリアについて語り合った。

伊藤が主人公・まじむを演じて学んだのは“行動力”の大切さ。

「私はつい後回しにしちゃうけど、動く人は必ず何かを得ている」と話し、行動に踏み出す勇気を学生たちに訴えた。さらに、「小さいころからとにかく家族にほめられたい、お母さんに『すごいねえ』って言われたら、本当にやってよかったと思う」と自身の原動力について語る場面も。

「たいていのことは壁と思わないタイプ」と語る伊藤の言葉は、未来を模索する学生たちの背中をそっと押していた。

【INFORMATION】

映画『風のマジム』

9月5日沖縄県先行公開、9月12日全国公開。社内のベンチャーコンクールを活用してビジネスを立ち上げ、契約社員から社長になった一人の女性の実話をもとにした物語。

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