アメリカ・トランプ大統領(79)は、日本の相互関税を15%とする大統領令に署名した。日米間の“認識の食い違い”により、日本から輸入する自動車への関税は27・5%となっていたが、今後は15%に引き下げられることとなる。

また、相互関税の措置は先月7日にさかのぼって適用される。

関税交渉の立役者は赤沢亮正経済再生相(64)で、以前より何度もアメリカに渡って交渉を継続。前回の渡米では“すべての品目で15%上乗せされた関税”という日米間の“認識ズレ”を正したものの合意文書が作成されなかったため、“口約束”との批判も出ていた。しかし、今回異例の“10回目の渡米”でようやく文書化にこぎつけた。

赤沢大臣も“ようやく”の思いがあるのだろう。トランプ大統領の隣に赤沢大臣が並んだ写真とともに、関税合意の大統領令に署名したことを伝えるアメリカ・ホワイトハウスの公式Xを引用する形で、こう投稿した。

《やっと(^^)》

顔文字を添えて、喜びを噛み締めているようだが、アメリカ出発前には平将明デジタル担当相(58)の《赤澤大臣、難しい交渉をよくここまで引っ張ってきた。最後の詰めをよろしくお願いします!!》という投稿を引用する形で、

《平大臣、かしこまりました。全集中の呼吸で目的完遂目指します。》

と人気アニメ『鬼滅の刃』の必殺技を意識した投稿をしていた。

これらの投稿に対し、SNSのコメントでは賛否が沸いている。

《赤沢大臣のアメリカ人から見ても知的でありながら、ユニークなお人柄もかなり好感度で この件でも影響力があったと私は信じております! 》
《石破内閣ってすごい大変なことをやりつつも不思議と飄々としてるというか、楽しげなメンバーが多い気がする》
《身内でじゃれ合ってる場合か?もっと真面目にやってください。


《こういうことさえ言わなければもう少し支持率も上がるんだろうけど。》
《この手癖、、妙なウケ狙いポストしますね、赤沢大臣は。》

ある政治記者は「もともと赤沢大臣はSNSではフランクな投稿が多いことで知られています」と言い、こう続けた。

「前回の渡米時にも、交渉に同席したハワード・ラトニック商務長官(64)を#ラトちゃん、スコット・ベッセント財務長官(63)を#ベッちゃんと呼びながら、“日本愛溢れるナイスガイとの話し合いは割と上手く行きました”と投稿して“緊張感がなさすぎる”と物議を醸しました。

今回注目されている投稿も、普段から交流のある平大臣からの“エール”とあって、砕けた文面になったのでしょう。しかし、ここまで関税交渉で紆余曲折あり国民も不安を抱え、“本来2.5%の自動車関税が15%に実質引き上げされただけ”という見方もできなくもない現状では、緊張感に欠ける投稿だったかもしれません」(前出・政治記者)

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