台風一過の晴天に恵まれた9月6日、19歳のお誕生日を迎えられた悠仁さまが成年式に臨まれた。
皇室で男性皇族の成年式が行われるのは、1985年に20歳だった秋篠宮さまのとき以来、じつに40年ぶりのこと。
午前8時45分ごろ、宮邸で天皇陛下のお使いを通じて成年の冠を受け取られた悠仁さま。その後、午前10時から皇居・宮殿「春秋の間」で中心儀式「加冠の儀」に臨み、古式ゆかしい装束姿で冠を身につけられた。
「春秋の間」では天皇皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻をはじめ皇族の方々がご臨席し、厳かな雰囲気のなか儀式が始められた。
浅黄色の表着「闕腋袍(けってきのほう)」をお召しになった悠仁さまは、未成年であることを示す「空頂黒幘(くうちょうこくさく)」と呼ばれる額当てをされ、加冠の座にご着席。続いて「空頂黒幘」が外され、陛下から贈られた「燕尾纓(えんびのえい)の冠 」が、加冠役を務める坂根工博侍従次長によって悠仁さまの頭にかぶせられた。
とりわけ注目を集めたのは、顎の下で結んで冠を固定する「懸緒(かけお)」という和紙の紐を結ぶシーン。長さが余った左右の「懸緒」は和バサミで切られ、その際に「パチン」「パチン」と高らかな音が鳴り響いていた。
悠仁さまが加冠の座にご着席してから「燕尾纓の冠」を身につけられるまで、およそ7分あまり。この間、悠仁さまは慌てたり、戸惑ったりすることはなく、微笑をたたえながら始終落ち着いたご様子で臨まれていた。
悠仁さまはその後、陛下と雅子さまの前に進み出て一礼をし、「本日は成年式にあたり、冠を賜り、誠にありがとうございました。天皇皇后両陛下には加冠の儀にご臨席を賜り、誠にありがとうございます」と感謝のお気持ちをお伝えに。
次にご両親である秋篠宮ご夫妻の前に進み出て、「本日は成年式をあげていただき、誠にありがとうございます。成年皇族としての自覚を持ち、その務めを果たしてまいりたいと存じます」と抱負を述べられていた。
「悠仁さまは成年式に向けて、リハーサルで儀式の流れや所作の確認をするなど熱心にご準備を進めてこられました。『加冠の儀』の冒頭では、やや緊張したご表情をお見せになっていましたが、成年用の冠を身につけるときには堂々たるご姿勢が印象的でした。
『加冠の儀』を終えた悠仁さまは、『縫腋袍(ほうえきのほう)』にお召し替えされた後、儀装馬車で宮中三殿に向かわれました。その際、清々しい晴れやかなご表情をされていたので、悠仁さまも『加冠の儀』を無事に終えられたことに安堵されたのではないでしょうか」(皇室担当記者)
「加冠の儀」の様子はNHKで中継放送され、多くの国民も成年の節目を迎えられた悠仁さまを見守っていたようだ。Xでは、見事に儀式を成し遂げられた悠仁さまを讃える声が広がっている。
《なんだか涙出てきました。 悠仁様おめでとうございます》
《悠仁さますごいわ。たくさん練習されたのだろうけど、一切動揺とか緊張を感じさせない儀式だった》
《まるで平安絵巻のようでした 素晴らしいお式を拝見できて国民として幸せです どうぞお健やかに》
《悠仁さま、端正なお顔……装束がとても良くお似合いです。成人おめでとうございます》
《悠仁親王殿下。凛々しくご立派な成年へとご成長なされ、大変に嬉しゅう存じます》