「9月4日(日本時間、以下同)の試合で、大谷選手は先発登板の予定でしたが、体調不良のため指名打者として出場しました。試合中は鼻をすするような場面もあり、試合後の会見ではロバーツ監督から大谷選手のコンディションについて“体調がすぐれず、深い咳のようなものがあり胸に症状が出ていた”との説明が……。

それでも5打数2安打の好成績です。現地では“やはりオオタニは規格外”とまた話題になっていました」(在米ジャーナリスト)

ドジャース・大谷翔平選手(31)が二刀流復帰してからまもなく3カ月。8月28日の試合で749日ぶりに勝ち投手になる活躍を見せているが、さすがに夏の疲れが出ているようだ。前出の在米ジャーナリストは続ける。

「その試合の後、LAのテレビ局のポッドキャストでは『予定していた先発をとりやめるほどオオタニは体調がイマイチだったのに、何で活躍できたのか?』と独自に分析していました。

その調査結果として“オオタニの今の元気の活力は、真美子夫人と愛娘とビデオ通話だ”と報じたのです。特に大谷選手は地元ドジャー・スタジアムの試合では活躍すことが多い。真美子さんが応援に来ているからでしょうね」

スポーツ紙記者によれば、データ上でも大谷が本拠地で打っていることは明らかだという。

「昨年、大谷選手はドジャー・スタジアムでは打率3割3分をマークしており、球記録を塗り替えたホームラン計54本のうち、28本をこの球場で放っています。MLB公式のデータに、メジャー全30球場ごとの特徴を表す『パークファクター』という独自の指標があります。そのなかでドジャー・スタジアムは本塁打の出やすさで、平均を100とすると昨シーズンは127という数字が出ています。これは全メジャー球場のなかで2番目高さ。

比較的狭い球場だという要因もありますが、大谷選手の活躍で押し上げていることは間違いありません」

大谷は2年連続でホームラン王に輝いているが……。

「8日現在で、大谷選手のホームラン数は2位の48本。1位のフィリーズ・シュワバー選手は49本ですから1本差。まさにデッドヒートを繰り広げている状態です」(前出・スポーツ紙記者)

■自宅から見送る際に使わない言葉が――

9月からが勝負だと前出の在米ジャーナリストも言う。

「シーズンも後半戦を迎えたちょうど1年前の9月、大谷選手はキャリア初の1日3本のホームランを放ちました。このときは他球場でしたが、この夏から、真美子さんが娘さんを連れてドジャー・スタジアムに観戦に来られるように……。ですから現地メディアは大谷選手の本拠地での“大爆発”を期待しているんです」

現在、真美子さんはまもなく5カ月になる愛娘の子育てに奮闘中だ。真美子さんの知人は言う。

「娘さんの写真のなかでも、お昼寝をしている娘さんにデコピンが寄り添って一緒に寝ている写真がお気に入りだそうです。朝起きたらマナ(真美子さんの愛称)も翔平さんもデコピンにおはようの挨拶を欠かさないとか。家族の一員なんですね」

シーズンが佳境を迎えると、大谷といえどもプレッシャーがかかるもの。そこで真美子さんは自宅から本拠地に向かう大谷を送り出す際、心掛けていることがあるという。

「翔平さんが育児にも全力投球してくれることにマナは心から感謝しています。常に真摯な彼の姿を見ているから『頑張ってね』という言葉は使わず、自分からは野球についての話題を振らないように意識しているといいます。

代わりに、彼が出かけるときは必ず『気をつけてね』と伝えるようにしているそうです。声に出すことで、厄災を遠ざけられると考えているのだとか。もともと彼女はアスリートですから、ゲンを担ぐことをとても大事にしているんです」(前出・真美子さんの知人)

確かに大谷もよく“ゲン担ぎ”をしていることで有名だ。

「日本ハム時代は、本拠地で登板する日の食事では『関東風うどん』か『関東風そば』をよく注文していました。これは“関東”を“完投”にかけていたからです。

エンゼルス在籍時には気合を入れるために自らのバットをチームメートに渡してサインを入れてもらったり、しばらくヒットが出ないときはコーチにコーヒーをバットにかけてもらったことも。手袋の色を変えることもありました。

ドジャース入りしてからは、打席に立つ前に左手でバットの根元付近を“ぽんぽんぽん”とたたくしぐさをすることがあります。大谷選手なりの“おまじない”なのでしょうね。愛犬の顔入り“デコピンスパイク”を履いて気分転換する日も……」(前出・スーツ紙記者)

真美子さんも大谷の試合観戦に訪れる場合、彼女なりの“勝負服”でのぞむという。

「主役は選手たちですから、決して派手なものを選ばず、マナのラッキーカラーだという白と黒のモノトーンが基本だと聞いています」(前出・真美子さんの知人)

特に真美子さんが、自宅で大谷の体調が本調子ではないと感じ取ったとき、試合に出かける前や応援席で、彼女はある行動に出ることがあるという。

「緊張したときに、手のひらに《人》の字を書いて飲み込む人がいますよね。真美子さんの場合は《打》の文字を書いて飲み込むことで、その日の大谷選手が打てるよう願っているそうです。夏バテ気味の翔平さんには、これから彼女のかわいらしいおまじない効いてくるかもしれませんね」(前出・真美子さんの知人)

“愛の呪文”で3年連続ホームラン王を呼び込めるか――。

編集部おすすめ