9月3日に誕生日を迎えたドラえもん。それに合わせて6日に放映された『ドラえもん誕生日スペシャル』(テレビ朝日系)では、のび太と仲間たちが映画の世界に入り込んでしまうというストーリーで、劇場版さながらの大冒険が繰り広げられた。

ドラえもんの劇場版といえば、1980年に始まり、今年で44作目を迎えた。アニメ版では2005年より声優が一新されたが、やはりドラえもんといえば故・大山のぶ代さん(享年90)の声がなじみ深いという人も少なくないだろう。

そこで本誌は、WEBアンケートツール「Freeasy」にて、20代~60代の男女500人を対象に「何度でも観たいドラえもん映画」についてのアンケート調査を実施した。この記事では2005年以前の「旧声優版」のランキングを紹介する。

第3位は2004年公開の『のび太のワンニャン時空伝』。

声優が水田わさび(51)らに世代交代する前の、最後の大山のぶ代らによる映画作品。3億年前の地球で栄えたイヌとネコの王国を舞台に、のび太たちが大冒険を繰り広げる。イヌとネコの国に紛れ込むためにネコ耳を付けたドラえもんの姿がキュートな作品だ。

アンケートでは

《動物との信頼、絆が考えさせられた》
《可愛い》
《動物との触れ合いが感動する》

など、登場するキャラクターのかわいい姿や、のび太たちが動物と交流するシーンを評価する声があがった。

第2位は、1989年公開の『のび太の日本誕生』。

原始時代の地球で、時間犯罪者の目論見を阻止しようと奔走するドラえもんたちを描いた本作。テレビ朝日の開局30周年を記念して製作され、総動員数420万人を記録し、2018年公開の『のび太の宝島』に超されるまでは長らく最多記録を誇っていた。

アンケートでは

《家族の絆や友情が他の作品以上にテーマになっていて感動するので》
《映画館で子ども一緒に見た思い出があるから》
《ペガやグリ、ドラが健気で可愛いのと、ドラえもん達が食べてるご飯が美味しそうで楽しそうだから》

など、深い友情の描写に感動する声や、キャラクターの愛くるしさを評価する声があがった。

そして、栄えある第1位に選ばれたのは1980年公開の『のび太の恐竜』だ。

記念すべき映画シリーズ1作目の作品。フタバスズキリュウの「ピー助」との出会いから別れまでを丁寧に描いた感動作。2005年に声優陣が世代交代を行った後、新声優陣による最初の映画作品として2006年にリメイク版『のび太の恐竜2006』が公開された。

アンケートでは

《恐竜との心の交流がとても感動的でよく記憶に残っているから》
《大山さんの声が好き》
《生前の藤子不二雄さんの一番最初の長編映画でそれなりに脚本等も練ってあり面白かった為です》

など、ピー助とのび太の深い友情に感激したという声や、藤子・F・不二雄さんの脚本を評価する声があがっていた。

声優が交代して20年目の今年、旧声優版の大長編ドラえもんを久々に観てみるのもいいかもしれない。

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